ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

日本の食の危機 / 鈴木宣弘

2023-08-21 | 本 その他
マンガでわかる 日本の食の危機 / 鈴木宣弘
方丈社(2023.7)木宣弘


「この経済大国・日本で飢餓なんてありえない!」「日本ほど、食の安全が大切にされている国はない」あなたはそうお思いでしょうか。しかし、残念ながらどちらも完全な間違いです。今、日本は食に関してかつてないほど「本質的な危機」に直面しています。危機には、「量」と「質」の両面があります。「量の危機」とは、文字通り日本人が生存を保てるだけの食品、食料品を確保できず、飢えるという意味です。食料自給率は、先進国中最低レベルの38%と言われますが、実態ははるかに厳しく、実質10%程度です。それは、野菜等の種、そして化学肥料の原料、家畜の飼料などの多くを輸入に依存しているからです。





モンサント社(現在はバイエルでしたっけ?)への憤り。
これは私も賛同です。
私も以前、モンサント社の映画を見て以来、大豆と小麦粉は絶対に国産を買います。
外食はほとんどしませんし、コンビニもほとんど行かないのでお弁当を買うこともありません。
そして、探せばあるもので、大豆製品(味噌、醤油、麺つゆ等)、小麦粉製品(麺類、パン)も、少し高いけど国産のものは売っています(作られています)。
残念ながら、「遺伝子組み換えでない」という食品表示義務がなくなった今、本当に吟味しなくてはならず、いちいちメーカーに確認するか、あとは値段で決めます。
安いものは原材料は輸入したもので間違いないです。
安いには意味がある、これは本当にそうだと思います。
ただ、国産と言っても、種も肥料も輸入しているのだから結局?と微妙な気持ちにもなります。
自信を持って安全と言えるのは、国産、有機栽培、これしかないのでしょうね。
国民が神経質になればメーカーも意識するんじゃなかろうか?と期待しつつ、国民が食への意識を高めればと思いました。

オーストラリアは、EUには高コストのホルモンフリーの牛肉しか輸出できないから、輸入チェックの甘い日本には低コストの成長ホルモンで育てた牛を輸出しているそうです。
オーストラリアはBSEを出していない安全な牛肉だと思っていたけど、BSEとは別の問題があったわけですね。

アメリカ産の飼料添加物を与えられた豚肉を食べ、深刻な中毒症状が起こったことから、EUはもちろん、中国やロシアですら厳しい基準をとっているそうです。
やはり、基準の緩い日本には、遺伝子組み換え、ゲノム編集、ホルモン剤等の危険な添加物を使用した食品が輸出しているとのことです。
日本政府は、医療費削減を訴えるのなら、まずは、安全で厳しい基準のものを輸入すべきじゃないですかね?

日本は食料自給率が38%と言われていますが、種、肥料、飼料なども輸入しているので、実質10%程度だそうです。
恐ろしいことに、食糧安全保障はゼロに等しい日本です。

フランス、イギリス、スイスでは、補助金の割合が90-100%を超えるそうで、日本もぜひ補助金を!手厚い農業支援を!と強く思いますが、補助金があるところ必ず反日民族が群がり、国民が納めた税金を使いたい放題…。
売国奴岸田総理によるほぼ移民政策が実行されれば、食糧安全保障の要である農業に税金が使われず、外国人に税金が使われるってことですね。

防衛費の増額は必要なことだと思うのと、農家さんを苦しめているのは農協だと思っていたので、その農協は褒められる団体なの?という疑問、この二点は引っかかりました。
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