ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

あの日君は何をした / まさきとしか

2022-06-21 | 本 女性作家
あの日、君は何をした / まさきとしか

小学館文庫(2020.7)


北関東の前林市で平凡な主婦として幸せに暮らしていた水野いづみの生活は、息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死したことによって、一変する。深夜に家を抜け出し、自転車に乗っていた大樹は、何をしようとしていたのか。
15年後、新宿区で若い女性が殺害され、重要参考人である不倫相手の百井辰彦が行方不明に。無関心に見える妻の野々子に苛立ちながら、母親の智恵は、必死で辰彦を探し出そうとする。刑事の三ッ矢と田所が捜査を進めるうちに、無関係に見える二つの事件をつなぐ鍵が明らかになる。




うーん、いや、面白かったです。
先が気になって気になって、あっという間にクライマックスでした(字が大きかったのもあるけど)。
ミステリーの面白さはもちろん、謎の解明もタイミングよく少しずつ明かされていくのは、なかなかでした。
そして、少年がどうして夜中に自転車に乗っていたかの最大の疑問も、最後の最後に明かしてくれて、親切だなーと思いました。

ただ、理解し難い異常な母親たちに呆気にとられ、そして、最後に明かされた少年の行動、どの殺人の動機にも少しも気持ちを寄せられず、到底、理解できないですし、異常さだけが残ったしまった印象です。
ただ一人、三ツ矢の存在が気持ちを落ち着かせてくれて助かりました。
あまりに異常な動機は気味が悪いだけで、他の作品を読んでみようとは思いませんでした。
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