ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

鵼の碑 / 京極夏彦

2023-10-02 | 本 京極夏彦
鵼の碑 / 京極夏彦
講談社ノベルス(2023.9)


殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。
消えた三つの他殺体を追う刑事。
妖光に翻弄される学僧。
失踪者を追い求める探偵。
死者の声を聞くために訪れた女。
そして見え隠れする公安の影。

発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、
縺れ合いキメラの如き様相を示す「化け物の幽霊」を祓えるか。
シリーズ最新作。





うーん、ごめんなさい、「ふ〜〜ん」でした。
これが、17年振りとかじゃなければ、普通だっただろうなと思います。
新しい事件が起こるわけではないので、緊迫感がありません。
過去の事件がちょいちょい出てくるので、今回初めて読んだ人は、過去の作品も読んでねーというのが見え隠れ?

では、どうしてここまでのページ数なんだろう?と思うと、主要人物(妹以外)それぞれに違う場所で物語が発生したからですね。
それが最終的に徐々に集まってくるところは面白かったけど…。
関口の饒舌振りにはやはり違和感だし、木場が出張る理由が弱過ぎるのに活躍してるし(笑)。
7年振り、10作目の百鬼夜行シリーズ、しかも、17年振り、さらには、著者30周年と、記念の記念の記念の作品なのに、とても残念だなと思いました。

張り切って、ノベルス、文庫とも購入しましたが、ノベルスだけで十分でした。
気の迷いで、転売で20,000円近いサイン本を買おうかと悩んだけど、買わなくて大正解でした。
17年前、いや、もう少し前からですが、予告しなければよかったのだと思います。
今回も、次回作の予告がありましたが、来年出さないのなら予告しない方がいいと思います。


読了までに2週間かかりました。
その間、日課の映画も観ず…。
あ、映画を観る時間はバレーに使ったから、私としては意外と早く読み終わりました。

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