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テイク・シェルター

2012年05月06日 19時02分35秒 | 映画 た行
評価:★★★★【4点】


ラスト15分!シェルターの中からドアを開けたら。。。

徐々に追い詰められる恐怖と先の読めない展開に
観てる方はぐいぐい惹き込まれていってしまうのでした。

常軌を逸した主人公のマイケル・シャノンはハマり役。
そして、障害を持つ幼い娘を懸命に育てる母親に
『ツリー・オブ・ライフ』の時とまったく同じキャラの
ジェシカ・チャステイン。
今回は、ブラピのときより出番が多いことがよかった。
本作の影の主人公は“できる嫁”これに尽きます。



竜巻の恐怖に囚われ、周囲の困惑をよそに
愛する家族を守るシェルター作りに取り憑かれていく男の姿を
緊張感溢れる筆致で描く異色の心理スリラー。

田舎の工事現場で働くカーティスは、
優しい妻と耳の不自由な娘と幸せな毎日を過ごしていた。
しかしある日突然、恐ろしい大災害の悪夢にうなされる。
それを、実際に天変地異が起こる予兆と信じた彼は、
避難用のシェルター作りに没頭していく。
しかし、常軌を逸したカーティスの言動に周囲は戸惑い、
愛する妻さえも怒らせてしまう。
次第に自分が間違っているのかも知れないとの不安も膨らむものの、
それでもシェルター作りを止められないカーティスだったが…。
<allcinema>



できる嫁を演じさせたら、今やチャステインしかいない!

『ツリー・オブ・ライフ』では夫の影に周り
常に気配りのできる嫁でありました。
次の『ヘルプ』では空気の読めない天然系でしたが
最終的には、とてもチャーミングな部分をみせてくれました。

そして本作。

悪夢にうなされるようになってから挙動不審になっていく夫を
最後まで冷静に見届ける勇気を持っていました。
ただでさえ、人一倍手のかかる子を持っているのに
さらに夫の行動がすべて負の方向に向いてしまっているのに
けっして見捨てることをしなかった。
最後まで伴侶としてアナタに付いていきます的態度に胸を打たれ
物語りの進行とともにチャステインに感情移入ですよ(笑)

嵐がやってきてシェルターに逃げ込む家族。
数日がたち、妻が怯える夫に「もう開けてもいいんじゃない?」
そう!ここからなんですよ!
この映画で最も緊張を生むシーンの始まりですよ。

ゆっくり慎重にカギを開けドアの取っ手に手を掛ける夫。

その数分間、観てる間、いろんな情景を予想していました。
現実か、悪夢か、はたまた数年が経ちミイラ化した妻と娘がいるのか
それとも、嵐は止んでおらず、そこからパニック映画になるのか
まったく予測不能状態のまま、遂にドアは開けられた。。。

心理サスペンスという触れ込みはダテではありません。

映像的にとっても地味な作りになってますが
それがかえって、人間の内面を丁寧に描写させていたのです。

VFXスーパーバイザーには『アバター』『スカイライン』の
クリス・ウェルズが担当。
庭から見る空の情景の異様さはスピルバーグの『宇宙戦争』と
同等の気味の悪さで、これはなかなかイケてたと思います。


おまけ)
・心が病んでいく男を演じたらマイケル・シャノンの右に出る俳優は
 居ないのは分かるんだけど、作品的にはB級の粋を超えられない。

・本作を締めていたのは妻役のジェシカ・チャステインの功績でしょうね。

・アメリカの医療保険の怖さを改めて感じさせると同時に
 失業率の高さもこの映画を観れば大凡納得させられます。

・向こうのシェルターというものを初めてまじまじと見れたのは大きかった。
 これってコンテナを改造するものだったのね。
 防災用に作っておいて、普段はホームシアターかワインセラー(←おい)
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監督:ジェフ・ニコルズ
脚本:ジェフ・ニコルズ
撮影:アダム・ストーン
音楽:デヴィッド・ウィンゴ


出演:マイケル・シャノン/ジェシカ・チャステイン/シェー・ウィガム


『テイク・シェルター』

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (リバー)
2012-05-06 22:57:55
TB ありがとうございます。

最後にかけての展開が良かったです
そして ラストはまさかの・・・!!

新鮮なパニックモノでした
返信する
リバーさんへ (ituka)
2012-05-06 23:21:52
こんばんは。

愛知ではやっとの公開上映でした。
どちらかというと『宇宙戦争』に近い建造物の崩壊シーンなんかあるのかと思ってましたが
そんなものを入れなくてもこれだけ恐怖を感じさせる演出はよかったです。

この映画で最も怖いのは本当のラストでしたね。
これは拾いモノの映画となりました。
返信する

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