
評価:★★★★【4点】
とあるシーンで劇場全体が鼻をすする。
漫画のノリのようにかなり飛躍してる舞台設定なんだけど
そこに描かれる兄弟愛に、ついつい涙腺が緩んでしまった。
端から期待値なしで観に行ったのもあって
まさか、あそこでウワッ!とくるとは、、、
でも、劇場全体も堰を切ったように一気にきましたからね。
漫画のようなノリでも(原作漫画ですけど)演出がいいと
来ちゃうものなんですね。
◇
宇宙が大好きな兄弟、モジャモジャ頭の兄・南波六太(ムッタ)と
つんつんヘアの弟・日々人(ヒビト)は、
ある夜、月に向かうUFOを目撃する。
その時2人は、一緒に宇宙に行こうと約束した。
それから19年。
約束通りに宇宙飛行士となったヒビトは、
月面ミッション・クルーに日本人として初めて選ばれ、
世界中の注目を集めていた。
一方、上司に頭突きを食らわして自動車会社をクビになり、
再就職もままならないムッタ。
ちょうどそこに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から
宇宙飛行士選抜試験の書類選考合格の通知が。
それはヒビトが兄に内緒で応募したものだった。
ヒビトのおかげで失いかけていた夢への情熱を取り戻したムッタは、
優秀なライバルがひしめく過酷な選抜試験へと立ち向かっていく。
<allcinema>
◇
【ネタバレしてます。要注意】
弟の方が先に夢をかなえてしまったことに対し
心の奥底に嫉妬の塊が渦巻いている兄ではないところが
ある意味、コミック調というかコメディ風なんですよね。
人生の途中で現実を知り、挫折していった兄に対して
弟は最後まで夢に向かい邁進していったのが
俗に言う堅実な長男、冒険好き次男の違いなのかな~とも。
JAXAへの応募は自薦他薦は問わずなのだろうか(笑)
どちらにしても、後から宇宙飛行士になるための
選抜試験を着々にクリアしていく兄の底力も凄いが
彼の持つ不思議な魅力を試験官も少しずつ感じ始めていた。
そんなころNASAからヒビトのクルーたちが乗船するロケットが
月に向かって発射される。
この映画のみどころは日本人として最初に月に降り立った弟が
月面での船外活動中、アクシデントに見舞われ
NASAと連絡が途絶えてしまう緊迫したシーンがどうなってしまうのか。
そして、同じころJAXAで試験中の兄にそのニュースが知らされる。
ココからなんですよ!
それまでの流れが一変し、その場が一気に緊張感に包まれてしまう。
知らせを聞いた兄の言動に一瞬アスリート的発言?とはなるのですが
次の瞬間、辛い胸の内を見せる表情が堪りませんよ!
なんだろう!山の兄ちゃんの時のような感覚なんだろうか。
こういうメリハリのある演出は結構お気に入り。
実はココまでは、かなりの高評価(★4,5)だったのですが
直後のシーンから、スタッフはなにを血迷ったのか
思いっきり駆け足で物語りを進行させていくじゃありませんか。
観てる方は、その目まぐるしいスピードに付いていけません(爆)
ということで、月での事故からナレーションと単発の映像となり
盛り上がっていた感情がどんどんクールダウンしていく感じだった。
これだったら、前後篇に分ければいいのに!
ラスト直前の端折りっぷりにはブーイングの嵐だと思うよ。
おまけ)
・思いのほかCGはよく出来ていた。
クレーターの中からソ連の宇宙飛行士の死体が出てくるのかと。
また、カニのような生物が出てくることもなかったですね。
『アポロ18』のトラウマ引きずってます。
・月面のあの状況でけが人を抱き上げる負荷は相当なもの。
宇宙服と装備品と体重で200キロか~。でも重力6分の1だからね。
・JAXA宇宙飛行士選抜2次試験でのグリーンカードは
心理的ストレステストとして結果的に合格ラインってのは何だった。
---------------------------------------------------------------
監督:森義隆
脚本:大森美香
撮影:栢野直樹
音楽:服部隆之
出演:小栗旬/岡田将生/麻生久美子/濱田岳/新井浩文/益岡徹/堤真一
『宇宙兄弟』
とあるシーンで劇場全体が鼻をすする。
漫画のノリのようにかなり飛躍してる舞台設定なんだけど
そこに描かれる兄弟愛に、ついつい涙腺が緩んでしまった。
端から期待値なしで観に行ったのもあって
まさか、あそこでウワッ!とくるとは、、、
でも、劇場全体も堰を切ったように一気にきましたからね。
漫画のようなノリでも(原作漫画ですけど)演出がいいと
来ちゃうものなんですね。
◇
宇宙が大好きな兄弟、モジャモジャ頭の兄・南波六太(ムッタ)と
つんつんヘアの弟・日々人(ヒビト)は、
ある夜、月に向かうUFOを目撃する。
その時2人は、一緒に宇宙に行こうと約束した。
それから19年。
約束通りに宇宙飛行士となったヒビトは、
月面ミッション・クルーに日本人として初めて選ばれ、
世界中の注目を集めていた。
一方、上司に頭突きを食らわして自動車会社をクビになり、
再就職もままならないムッタ。
ちょうどそこに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から
宇宙飛行士選抜試験の書類選考合格の通知が。
それはヒビトが兄に内緒で応募したものだった。
ヒビトのおかげで失いかけていた夢への情熱を取り戻したムッタは、
優秀なライバルがひしめく過酷な選抜試験へと立ち向かっていく。
<allcinema>
◇
【ネタバレしてます。要注意】
弟の方が先に夢をかなえてしまったことに対し
心の奥底に嫉妬の塊が渦巻いている兄ではないところが
ある意味、コミック調というかコメディ風なんですよね。
人生の途中で現実を知り、挫折していった兄に対して
弟は最後まで夢に向かい邁進していったのが
俗に言う堅実な長男、冒険好き次男の違いなのかな~とも。
JAXAへの応募は自薦他薦は問わずなのだろうか(笑)
どちらにしても、後から宇宙飛行士になるための
選抜試験を着々にクリアしていく兄の底力も凄いが
彼の持つ不思議な魅力を試験官も少しずつ感じ始めていた。
そんなころNASAからヒビトのクルーたちが乗船するロケットが
月に向かって発射される。
この映画のみどころは日本人として最初に月に降り立った弟が
月面での船外活動中、アクシデントに見舞われ
NASAと連絡が途絶えてしまう緊迫したシーンがどうなってしまうのか。
そして、同じころJAXAで試験中の兄にそのニュースが知らされる。
ココからなんですよ!
それまでの流れが一変し、その場が一気に緊張感に包まれてしまう。
知らせを聞いた兄の言動に一瞬アスリート的発言?とはなるのですが
次の瞬間、辛い胸の内を見せる表情が堪りませんよ!
なんだろう!山の兄ちゃんの時のような感覚なんだろうか。
こういうメリハリのある演出は結構お気に入り。
実はココまでは、かなりの高評価(★4,5)だったのですが
直後のシーンから、スタッフはなにを血迷ったのか
思いっきり駆け足で物語りを進行させていくじゃありませんか。
観てる方は、その目まぐるしいスピードに付いていけません(爆)
ということで、月での事故からナレーションと単発の映像となり
盛り上がっていた感情がどんどんクールダウンしていく感じだった。
これだったら、前後篇に分ければいいのに!
ラスト直前の端折りっぷりにはブーイングの嵐だと思うよ。
おまけ)
・思いのほかCGはよく出来ていた。
クレーターの中からソ連の宇宙飛行士の死体が出てくるのかと。
また、カニのような生物が出てくることもなかったですね。
『アポロ18』のトラウマ引きずってます。
・月面のあの状況でけが人を抱き上げる負荷は相当なもの。
宇宙服と装備品と体重で200キロか~。でも重力6分の1だからね。
・JAXA宇宙飛行士選抜2次試験でのグリーンカードは
心理的ストレステストとして結果的に合格ラインってのは何だった。
---------------------------------------------------------------
監督:森義隆
脚本:大森美香
撮影:栢野直樹
音楽:服部隆之
出演:小栗旬/岡田将生/麻生久美子/濱田岳/新井浩文/益岡徹/堤真一
『宇宙兄弟』
それまでは良かったのに!!
ですよね!(笑)
JAXAの試験終了後にビルから飛び出していくムッタの表情見て、ウゥ!ってきました。
隣のカップルなんかふたりとも泣いてましたもん^^
あそこからさらに盛り上げてくれるのかと思ったら
ナレーションで唐突に“奇跡の生還”発言にはおいおいでした。
僅か数分の間に数年間も進んでしまうなんて納得できません(苦笑)
>俗に言う堅実な長男、冒険好き次男の違いなのかな~とも。
そうだろうね。
私は相撲の若貴兄弟を思い出してしまいました~。
駆け足のラストは拍子抜けしてしまいますよね。。。
それと、最年長の人が合格したほうが夢があったのに~と思っちゃいました。
おまけの3つめは私も気になりましたよ。^^
お~、若貴兄弟!核心を突きますね~^^
先に横綱になったのは弟の方でしたもんね。
製作者から「急げ!予算がない」と言われたんでしょうか。
北野監督みたいにラストから撮る方法だと駆け足で終了ってならないし
急いでも冒頭のテンポがいいって逆に評価されそうですしね(笑)
そうそう、あのグリーンカードの説明欲しかったです。
そしてあの基地プラのパーツの細かさに驚きました(笑)
弟を追っかける兄ちゃんの具合が有りそうな設定ぎりぎりで…。夢を追う姿とか、けっこう泣かされました。
ラストは、おっしゃるようにバタバタ(笑)。
兄ちゃんが宇宙飛行士になるところまではなくても良かったのでは・・・。どうしても出したければ、JAXAの弟の隣の写真の1カットだけとか、エンディングロールだけで。。。
グリーンカードの結果、たしかに、気になります~~。3回目の試験の塩見さんはご存知だったんでしょうか?なんて…。
うん、確かに許容範囲ギリギリの設定でしたね(笑)
観ててどこもダレルことなく面白かったんですが、最後のラストスパートはあり得ないスピードでした。
そんなトントン拍子に、、、出来過ぎ感ありありで引いちゃいましたよ(爆)
そうね、エンディングでお洒落な見せ方あったのに、もっと工夫してほしかったです。
グリーンカード、塩見のおっちゃんは実は知ってたんだよ!な~んて話にすると奥が深いドラマになりそうですよね(笑)
やっぱり、これは2部構成にしてほうが良いと思う^^