
満足度:★★★★【4.0点】
映画『アマチュア』観たなら対義語のこっちも観ないと
◆
1970 年代の北アイルランド。
血塗られた過去を捨て去りたいと願う老齢の暗殺者フィンバー・マーフィーは、
周囲にその正体を隠しながら、人里離れた海辺の田舎町で静かな生活を送っていた。
そんな彼が引退を決めた後、ベルファストの都市で凄惨な爆破事件を起こした
アイルランド共和軍(IRA)の過激派グループが、この町に逃走してくる。
フィンバーは彼らの一人が地元の少女を虐待していることを突き止め、
少女を助けるために制裁を下す。しかしそれがテロリストたちの復讐心に火をつけ、
追いつ追われつのゲームが始まってしまった。
後戻りできない事態に巻き込まれたフィンバーは、テロリストたちを完全制圧するため、
命がけの選択を迫られる──。
<Filmarks>
◆
北アイルランドの穏やかな田園地帯を舞台にした物語が展開される。
物語の中心となるのは、初老の退役軍人で敏腕の暗殺請負人だったフィンバー・マーフィー。
ある日、友人の幼い娘を虐待しているIRA過激派の一員を手にかけたことで報復の標的となる。
静かな田舎町は、この衝突をきっかけに流血の舞台と化し一触即発の緊張が走る。
冒頭の雰囲気から、まるでモダンな西部劇を観ているかのような印象を受ける。
この作品は、長年クリント・イーストウッドの映画製作に関わった監督と撮影者の影響から
もしも御大がもう少し若ければ、『許されざる者』のウィリアム・マニーのような立ち位置で
出演することも概ねあり得ないこともなかっただろう。みたいな。
それでもやはり、リーアム・ニーソンでしか表現できない特有のキャラクター性が、
物語に深みを与えている。
元軍人仲間で、今は田舎町で警察官のビンセントが徐々に彼の裏の顔に気付き始め
その緊張感だったり、同業者の向こう見ずな若い殺し屋に向けて、
もう引退して新たな人生を歩むべきと説くその姿が、人間ドラマとしても感動的で
深い共感を呼び起こしているように感じた。
ー予告編ー
【今週のひと言】
・作品全般に流れる音楽がマカロニ・ウエスタンの体をなす。
・ある意味、彼らの儀式である亡骸への敬意が作品を気高くしている。
・4人で構成されるIRA過激派グループの女リーダーのヤバさがあってこその本作。
・引退後も嘗ての能力を駆使しながら若い相棒を息子のように想う人間性は心に響く。
-------------------------------------------------------------------------------------------
監督:ロバート・ロレンツ
脚本:マーク・マイケル・マクナリー、テリー・ローン
音楽:ディエゴ・バルデンヴェーク、ノラ・バルデンヴェーク
出演:リーアム・ニーソン、 ケリー・コンドン、ジャック・グリーソン
映画『アマチュア』観たなら対義語のこっちも観ないと
◆
1970 年代の北アイルランド。
血塗られた過去を捨て去りたいと願う老齢の暗殺者フィンバー・マーフィーは、
周囲にその正体を隠しながら、人里離れた海辺の田舎町で静かな生活を送っていた。
そんな彼が引退を決めた後、ベルファストの都市で凄惨な爆破事件を起こした
アイルランド共和軍(IRA)の過激派グループが、この町に逃走してくる。
フィンバーは彼らの一人が地元の少女を虐待していることを突き止め、
少女を助けるために制裁を下す。しかしそれがテロリストたちの復讐心に火をつけ、
追いつ追われつのゲームが始まってしまった。
後戻りできない事態に巻き込まれたフィンバーは、テロリストたちを完全制圧するため、
命がけの選択を迫られる──。
<Filmarks>
◆
北アイルランドの穏やかな田園地帯を舞台にした物語が展開される。
物語の中心となるのは、初老の退役軍人で敏腕の暗殺請負人だったフィンバー・マーフィー。
ある日、友人の幼い娘を虐待しているIRA過激派の一員を手にかけたことで報復の標的となる。
静かな田舎町は、この衝突をきっかけに流血の舞台と化し一触即発の緊張が走る。
冒頭の雰囲気から、まるでモダンな西部劇を観ているかのような印象を受ける。
この作品は、長年クリント・イーストウッドの映画製作に関わった監督と撮影者の影響から
もしも御大がもう少し若ければ、『許されざる者』のウィリアム・マニーのような立ち位置で
出演することも概ねあり得ないこともなかっただろう。みたいな。
それでもやはり、リーアム・ニーソンでしか表現できない特有のキャラクター性が、
物語に深みを与えている。
元軍人仲間で、今は田舎町で警察官のビンセントが徐々に彼の裏の顔に気付き始め
その緊張感だったり、同業者の向こう見ずな若い殺し屋に向けて、
もう引退して新たな人生を歩むべきと説くその姿が、人間ドラマとしても感動的で
深い共感を呼び起こしているように感じた。
ー予告編ー
【今週のひと言】
・作品全般に流れる音楽がマカロニ・ウエスタンの体をなす。
・ある意味、彼らの儀式である亡骸への敬意が作品を気高くしている。
・4人で構成されるIRA過激派グループの女リーダーのヤバさがあってこその本作。
・引退後も嘗ての能力を駆使しながら若い相棒を息子のように想う人間性は心に響く。
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監督:ロバート・ロレンツ
脚本:マーク・マイケル・マクナリー、テリー・ローン
音楽:ディエゴ・バルデンヴェーク、ノラ・バルデンヴェーク
出演:リーアム・ニーソン、 ケリー・コンドン、ジャック・グリーソン
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