伊東家のデスク

オタクの備忘録など

2月になった頃について

2024-02-03 19:55:43 | 雑文

・『ひろがるスカイ!プリキュア』
 最終回。いつものプリキュアらしい最終回で、今更新しく何かを言うことはないだろう。それだけに、残念だったなという気持ちと、なんとかしてくれないかなぁというシリーズそのものへの不安が強くなってしまった。
 色々と言いたいことはあるが、まあ大抵もう言われていることだろうし、一番気になったことだけ言っておこう。
 本作、中盤で「ソラに自身のヒーロー性を否定させる」という大ポカをやらかして、それまでの積み上げからくる説得力をガラッと崩してしまった。キャラクターの成長描写への代価が大きすぎてボーダーラインを越えてしまったのである(余談だが、昔、とくに90年代末期から00年代あたりはこの手のミスが多かった気がする。変にドラマ性を求めすぎたためだろうか)。一度崩れたソラ・ハレワタールをそのままのキャラクターで主人公やらせるわけにはいかなくなり、当初掲げた「ヒーローの出番」でテーマを引っ張れなくなってしまった。虹ヶ丘ましろがもうひとりの主人公ポジションを飛び越えて、事実上の主人公になったのは、この事情ゆえである。そして本作は、旧来的なままの「プリキュア」を踏襲していくことになる。プリキュアなりの「ヒーロー」をどう描いていくか楽しみだった私にはあまりにも残念な結果であった。
 しかし、最大の問題は本作がそのような結果に終わったことではない、と私は考える。というか、毎年思っていることがまた出てきたというべきか。もっとも、その重要度はこれまでの比ではないが。
 本作が、従来のプリキュアをそのまま引き継ぐ方向へ舵を取ったのは、まあいい。分かった。ではそれはうまくいったのか。まあまあうまくいったというべきだろう。同時に、その路線が完全にどん詰まりであることをこれでもかと知らしめてしまったのだ。新機軸を用意した本作でさえ、新しい可能性がまるで見えてこなかったのだから。
 もう十年以上前からだろうか。いい加減、プリキュアらしいプリキュアは限界が来ていると毎年感じていた。中学生ぐらいの女子メインで使えるイベントはもうやるだけやっている。そのあたり制作側も理解しているはずなので、毎年色々と変化を入れようと手を尽くしてきたが、抜本的な解決には至っていない。2023年のあれこれはそこに少しずつメスを入れようとしたためなのだろうが、まだまだ足りない。思い切った作品を本流でぶつけなければここから抜け出せそうにない。勿論、水戸黄門的なマンネリを許容するというのも一つの手ではあろうが、それではあまりにも惜しいではないか。もっと自由の翼で羽ばたいてもらいたいのであるよ。いっそ、『木枯し紋次郎』みたいなプリキュアをぶつけてほしいのであるよ。
 とりあえず、『わんだふるぷりきゅあ!』はそのあたりなんとかしてくれる作品にはならないと思うのだが、せめて何か新しいものを一つでも見せてほしいところである。

・『王様戦隊キングオージャー』
 46話目。今回で決着つくと思ったら、次回に続くか。幹部との決戦なのはいいが、どこか中盤っぽいイメージが漂っている気がする。

・『仮面ライダーガッチャード』
 20話目。「ガッチャード=プリキュア説」を採用している私の観点からすると、スパナが「助けて」と言えたことが大きい。
 自分が被害者であると自覚することでヒーローに覚醒するのはよくある話であるが、スパナの覚醒において私が考えるのは、では助けてほしいと言えたスパナは誰を助けるのか、である。プリキュア的スーパーヒロインなら、まず自分の内面が助かるというパターンが期待されるが、どの手でくるか。


・『特捜最前線』
 セレクションも良し悪しであるな。急に蒲生警視がいたことになっている。長門裕之の喋りが軽快でいいなぁ。
 藤岡弘が復帰したところだが、むちゃくちゃやっちゃったなぁ。他者に薬使ったあたりガッツリ裁かれねばならないわけだが、そこは流すしかなかったか。

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