京のにちじょうさはん ごこう

京都在住19年目の浜っ子の日記。其の弐。

きょうのお稽古

2007年11月07日 | ミーハーがつくる喫茶文化史




いいお天気になりましたね。
きょうは、11月に入ってはじめてのお稽古でして、
茶箱の卯の花と炉での薄茶点前でした。

だいぶ昔に、他の流派でやったことはございますが、
すっかり忘れておりました、茶箱の扱い。
茶巾の入れ方など「そやそや、こんなんやったわ」ってうっすら思い出したりという程度で。
それにしても、コンパクトにすべてが収められている茶箱って、つくづく可愛いですよね。
やっぱり欲しいなあとも。
そうそう、振り出しに入っていた金平糖は、あの緑寿庵清水さんのものだそうです。
いっときは、すぐには買えなくなっていましたが、いまは落ち着いたようですね。
いろんな色の金平糖が入ってますが、ひとつひとつが違うお味で楽しかったです。

もうひとつは炉の薄茶点前の拝見付です。
これも大方すとーんと忘れてましたが、
何人かのお点前を拝見させていただいているうちに、なんとのう思い出したりも。
(もちろん、流派が違えば細部は違いますが。)
主菓子は幸楽屋さんの「亥の子」。こちらの亥の子は色白の、大黒屋さんの鎌餅よりもうすこしボリュームをもたせたような求肥餅でした。

さて毎回茶杓の銘は、季節にちなんだものなどを自分で考えてくるのですが、
うっかり今回はそれを忘れてました。
皆さんがお点前をなさっているうちに、あわてて秋らしいものをと考えまして、
「手向山」というのが浮かんで参りました。

このたびは幣もとりあえず手向山 紅葉の錦神のまにまに 菅家

どうやら、きのうご近所さまと正倉院展のお話をしていたことから、潜在意識の中に「奈良」の風景があったようです。






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2 コメント

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そうやって、身につくのですね。 (ゆう)
2007-11-08 20:40:01
こんばんは
茶杓の銘を毎回、自分で考えてくる。
これって、私からすると、それだけですごく高度な技だったりします。だって、言葉の裏に景色や背景を持ってないと、いけないのでしょうし。やはり教養が必要だったりする。(正直、何にも出てこないですし・・・。汗)
でも、きっとそういうことをくり返しながら、感覚を作っていくのでしょうね。
やはり、茶道ってすごいですね。^^ 
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本当は (もちや)
2007-11-09 07:57:54
☆ゆうさま
本当はお茶杓は最初から銘が決まっていますので、それを申し上げればよろしいのですが、お稽古の場合にはこのように毎回自分たちで銘を決めてきて披露いたします。毎回なるほどと思う銘、めちゃ楽しい銘など、いろいろあって楽しいですよ。
私は「困ったときの、百人一首」でして、あわてて季節にあったものを思い出して、そのなかから言葉を選びます。それでもなければ、京都のお祭りを考えます。たとえば祇園祭のときには「籤改め」にいたしました。
皆さんも工夫されていまして、デパートのお菓子売り場にお立ち寄りになり、上生の菓銘からヒントを得られる方、季語を書いた本からお考えになる方などいらっしゃいます。
そのほか、お道具(特にお軸は、読めると楽しいですね。私の場合には、読めないと問題ありですけど(汗)。)、お花などなど、たくさん勉強することがあって、楽しいです。
いっぱい、研究のヒントにもなりますしね。^^
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