地震雑感

どうやら今回の地震の名前は「東日本大震災」となるようだ。　被害情報が段々解る程に犠牲者が増えて心が痛む。　被災地の方々には心中お察し申し上げたい。　この地震は千年に一度とか数百年に一度とか言われているが自分が生きてる間に経験した事を受け止め気持ちが醒めない内に書きとめようと思いブログタイトルにそぐわないが地震雑感をしたためる事にした。

第一波の地震発生時は営業車で大田原郊外を黒羽方面に東進中に遭遇。　最初事情が解らずパンクでもしたのかって思いながら徐行して前後の安全を確認して路肩に停める。　数秒後今までに経験した事も無い揺れが起こり恐怖さえ感じた。（これが震度6強って事は後で知る事になる）

路肩の電線が激しく揺れて「これは今までない地震だ」って状況を理解するまでタイムラグがあった。（←しっかりしろ）時間的に一分ほどして少し落ち着きデジカメの電源を入れて撮った動画がコレ。　すでに揺れが落ち着き田んぼ道に非難していた前走車が県道にバックで出てくるのが解る。　私はまだ落ち着かないので2.3分そこに留まる。

揺れがおさまってきて気持ちも落ち着いて余裕がでてきた。　ふと助手席側（北方向）に目をやると杉（檜か？）の林から小さな黄色い粉の雲が発生している。　木が揺れて花粉をばら撒いているのだ。　花粉症では無いがなんとなく長居は無用な気持ちになり車を出す。　数キロ先の取引店に契約書に印をもらう約束であったが事務所の棚が倒れたり御自宅の瓦が落ちて店主と従業員さんの安否を気遣い挨拶もそうそうに失礼した。とても仕事の話をする雰囲気でない事に早く気づくべきであった。（反省）

その後みちのえき那須与一の里に車を入れて会社・自宅・上司の携帯等々電話を入れるが当然の事でまったく繋がらない。　仕方無くメールを妻に送信。しばらく返事が無い。　じっとしてても気が治まらないのし仕事にならないので戻る事にする。　道々の家の塀が倒れてるのが目に付く。　石灯篭や大谷石塀がやられてる。　途中渡った箒川が妙に濁っているのが気になる。　信号はことごとく消えているので交差点は太めの道優先な感じであうんの呼吸で走る。こんな時はみんな上手に譲り合って走るもんだとちょっと感心したりする。氏家で国道4号線に出たら渋滞が始まっており普通じゃない状況を実感する。その時妻から無事のメールが返送されてきて安心する。いつも立ち寄る営業所に被害がないか確認して一旦帰宅する事に・・・　その後上司に電話が通じて「無事であれば今日は上がってくれ」との指示。　

自宅は母と娘と息子が普通に居てあっけないくらいだった。　ただ第一波発生時に水槽の水が溢れてリビングが水浸しになってしまった　

60センチ水槽はかなり移動している。　しかし損壊は無く照明やフィルターも稼動に問題無しであった。　その他タンス・オーディオスピーカーなどがずれたりしたが自力で現状回復できる程度であった。　但し水道水が濁っているので使用は止めて近所のスーパーで水を買い出しに出る。　この時感じたのが街の殆どが停電であった事である。　たまたまスーパーと我が家を含む一角は電気が来ていたが国道4号を挟んだ向こう側は真っ暗。そしてJR宇都宮線の反対側も真っ暗。　水が濁っているので風呂は無しであとはテレビを見ながら我が家の夜は更けていった。

翌日は宇都宮郊外の弟宅へ行く。　鬼怒川を渡ると被害のある家が目立つ。義妹の車が隣の家の塀が倒れてやらてれしまった　幸いお隣さんが直してくれる事で話がついて一安心。　甥っ子達の無事も確認。　片付けを手伝うって言う母を置いて私は父の墓を確認に行く。

・・・残念ながら墓石も灯篭も倒れていた。　心の拠り所的場所だけにショックが大きく2・3分佇んでしまったが人的被害が無かっただけ良かったと気持ちを入れ替えた。　

※今回の地震で感じたことは被災地の方々には申し訳ないが家族の会話があった事。　ふだんあまり会話が成立しない娘と少し話せたし少し父親らしい一面も見せる事が出来た。　不謹慎にも「何なら一晩か二晩停電だっていいや」っても思ってもみました。　菅首相もいいだけやられてましたが記者会見では少し頼もしく見えたりするしネ。　そう言う意味ではこの2・3日で親父の株を上げたおとーさんが以外に多かった日本列島かも知れない・・