台風19号その後

（台風通過一週間後の田川/iPhoneで撮影後モノクロ処理)

ある意味東日本大震災より身近に肌で感じらさせれた今回の台風19号
直接我が家や家族に被害はほとんどないに等しいが職場や友人、取引先などを通じて生々しい情報が入って来る
栃木県内は県南の足利、佐野、小山エリアの被害が目立ち会社の拠点では被災対応に追われている
県北の影響は少ないが宇都宮市内は田川の氾濫が身近に感じさせる
一週間経ったが駅前通りから二本上の県庁前通りの千波町付近は濁流に流された瓦礫がそのまま堰堤に残り水量の多さを物語っている
近隣の住宅や店舗もゴミ処理や泥の処理がまだ済んでいない

一方この週末はジャパンカップクリテリウムが駅前通りで開催された
ちなみに去年はこのクリテリウムを初めて観戦している
泥にまみれた被災エリアから信号一区画で国際的ロードレースが盛況のうちに開催できたのはラグビーワールドカップの日本対南アフリカ戦が鶴見川に隣接している横浜国際総合競技場で開催にこぎつけたのと似ていて象徴的だ　どちらもスタッフの熱量が感じられてそれだけで筆者は感動してしまっていて「君が代」が流れると既に涙腺が崩壊している（笑）

同じくツインリンクもてぎでモトGPも開催されていた
隣町の烏山が断水で被災していたし那珂川の少し下流の御前山村の道の駅も水が入ったニュースが流れていた
那珂川下流の水戸北スマートインターチェンジ付近の洪水の映像はショッキングであった
ココも無事にレースが終わってなによりである
バイク仲間も数人観戦に行ったようだが盛況だったようである

ちなみに先週台風19号が上陸した先週「F1日本グランプリ」も鈴鹿で開催されていて土曜の予選がキャンセルになり日曜午前に予選・午後の決勝でレースが行われたようである。


（田川本流は透明度が出てきた/合流する御用川はまだ濁っている）

今週になって阿武隈川流域の被害の情報が中心になってきたし各地の被害が段々明らかになって来た
毛細血管のように生活道路が入り込んでいる小さな限界集落が見落とされてないか心配ではある

本来10月のこの時期は一年でも天候が安定して過ごしやい時期なのであるがどうも季節がずれてきて11月にならないと安定しないような気もする
平成27年9月の豪雨の時は何十年に一度の被害とか言っていたが4年経ってのこの現状･･･
幸い今回は鬼怒川は大人しくしてくれた
関東最大の利根川も静かだったが栗橋の国道の橋まで水位は上がりもう少し降ったら上流部のダムも耐え切れずやむなく緊急放流で溢れたら首都圏の被害は想像を絶するだろう。

昭和62年8月茂木町中心部を流れる逆川が氾濫した。若かった筆者も泥にまみれて対応に追われた。
その時の泥と消毒の臭いは忘れない。

思いに任せてとりとめも無く書いたが
被災地が一刻も早く平穏な生活に戻れる事を願って止まない。