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ほんの些細な幸せも、積もれば豊かな人生になる。
そんな自己満足万歳日記

早く続きををを

2009年09月13日 08時30分44秒 | 趣味語り
日出処の天子 (第1巻) (白泉社文庫)
山岸 凉子
白泉社

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えー
私が浪人時代に友人に借りて一気にハマった『日出処の天子』
今更ながら、自分で集めだしました。
これといって深い理由はありませんが、急にこれを読みたくなる衝動に駆られる瞬間がこれまでに何度かあって。
初めて読んだ時のインパクトがなかなか強烈だったのもあり、時々思い出すんですよ。
まだ今は文庫版4巻までしか手元に揃っていませんが…
厩戸王子については悲劇の一言です。
明確に覚えている訳では無いのですが、ラスト近くの、毛史と結ばれる事は無いと悟った時以降の厩戸が強烈に印象に残ってます。
毛史の事も、自分に愛情を注いでくれなかった母親の事も、全ての煩悩を断ち切ったあの厩戸を表現した山岸先生。凄いです…
釈迦や厩戸の様に、完全に人との繋がり・葛藤(=煩悩)を断ち切る事なんて絶対不可能だ。だから私には仏教でいうところの『悟り』なんて全く理解出来ないし、想像不可能なんですけど。
ただ、厩戸のラストを見ると、『虚無』ってこういう事なのかな、とも思います。
人と接する上で少なからずついてまわる支配欲とか独占欲とか、度を過ぎると確かにみっともないけれど、少しくらい我が儘な方がやっぱり人間らしくて安心します。
ここでの『悟り』って、捉え様によっては『諦め』ですよね。
感情を完全に殺すのは私は嫌だ…というか無理です。

…と、私にとっては反面教師的な要素もあるこの『日出処の天子』ですが、作品自体は目茶苦茶面白いです。
厩戸だけで無く毛史サイドのストーリーも読んでいて切なくなります。
そう、何かと切ないんですよね、この作品。
『サスケ』といい『あずみ』といい、私はどうやら極端に悲劇な主人公モノに惹かれる傾向があるみたいです。
サスケなんて本当に救いようの無いラストですから。これは初めて完読した後、あまりにも信じられなくて思わず続きを探してしまった記憶があります。

何はともあれ、早く5巻以降が読みたいです。
近所の本屋でも古本屋でも、なかなかお目にかかれない…
次の休みが来るまでは読めそうもありません。

次の休みは久々に中野に遊びに行くので、絶対見つかると信じてます。
まんだらけあたりで。


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