28日の朝、朝食を食べている時にオンエアーされていた安倍首相のパール・ハーバーでのスピーチを聞いて、私は心を打たれてしまった。
安倍さんは、原稿を読まずに淡々と自分の思いを語られていた。
そこには、謝罪こそなかったけれど、この地で亡くなられた尊い御霊への精一杯の哀悼と敬意、米国と米国民へのこれまでの感謝、そして、二度と同じ過ちを繰り返さない戦争なき平和への誓いが込められていた。
安倍首相のスピーチの中の、「一人一人の兵士に、その身を案じる母がいて、父がいた。愛する妻や恋人がいた。成長を楽しみにしている子供達がいたでしょう。それら全ての思いが断たれてしまった」の部分には、グッと来てしまった、、
子供の頃から聞かされ続けて来た特攻隊の若き兵士達の話。
彼らは日本国の為に、自ら敵国の飛行機に激突して死んで行った。
多くの兵士達が「お母さ〜ん!」と叫びながら…
それは日本人だけに限らない。敵国、米国にとっても多くの尊い若者の命が犠牲となっているのだ。
75年前なら間違いなく私の息子も徴兵されていて、異国で戦死していたかもしれない。
もし、我が身にそんな事が起こったら、私には耐えられないだろう。そんな悲惨な現実が確かに75年前には起きていたのだ。
多くの国々で…
「戦争の惨過は、二度と繰り返してはいけない」と、不戦の誓いを日本国の総理大臣として世界に表明した安倍首相。
集団的自衛権や憲法第9条等、色々な課題もあるとは思うけど、私は阿倍さんの首相としての力量や品格は多いに評価している。
首相として再選されてからの安倍さんを見ていると、並々ならぬ決意と日本国の総理大臣として、国民の為に命をかけて挑まれているのだろうと言うのを感じるからだ。
私利私欲の為、自らの野望と名誉の為に政治家になっている人が大半だと感じてしまう中、そんな人達は失態や失言で必ずといって良いほど辞職していっている。
あれだけのスピーチを原稿も読まずに堂々と言えるなんて、他にいったい誰が出来ると言うのだろうか。
それよりも何よりも、パール・ハーバー慰問と言う歴史的な行為自体、安倍さんでなければ実現出来なかっただろうと思う。
かつて憎みあった敵国の米国。だけど、阿倍さんのスピーチで初めて知った一人の日本帝国海軍士官、飯田房太中佐にまつわるエピソードを聞いて、安倍さんが強調した米国の「寛容の心」に触れる事が出来、改めて感動してしまった。
真珠湾攻撃中に被弾して、母艦に帰るのを諦め、引き返し、戦死した戦闘機パイロット・飯田氏の勇気を称えて、敵国の米国人達が石碑を建ててくれていたのだ。
安倍さんは、アンブローズ・ビアスの詩、「The brave respect the brave(勇者は、勇者を敬う)」を引用し、「戦いあった敵であっても、敬意を表する。憎しみあった敵であっても、理解しようとする。そこにあるのは、アメリカ国民の寛容の心です」と言っている。
又、戦争が終わって焼け野原になって、食べる物も着る物もない日本人を支援してくれて、戦後再び国際社会へ復帰する道を開いてくれたのも米国であり、米国のリーダーシップの下、自由世界の一員として平和と繁栄を享受出来るまでになれたとも述べている。
記憶に新しいところでは、東日本大震災の直後に、沢山の米国軍人達が「トモダチ作戦」と表し、いち早く被災地で救援に当たって助けてくれている。
沖縄の米軍基地問題とか、オスプレイの問題もあるけれど、大きな視点で見た時に、戦争を放棄している日本にとって燐国からの不当な攻撃を未然に防いでいられるのは、米軍の力が抑止力となって働いてくれているのが大きいからではないだろうかと、私は思う。
阿倍さんのスピーチを受け、オバマ大統領もスピーチを行ったが、こちらも又、今年の広島訪問の際のスピーチに負けないくらい素晴らしかった。
私は以前、オバマ大統領の広島訪問の時の事を感動して記事にも書いている。その時の記事「有終の美を飾ったオバマ大統領に乾杯」がこちら↓
オバマ大統領は今回も、「戦争は終わらせることが出来る。最も激しく戦った敵同士でも、最も強い同盟を作ることが出来るのだ。平和によって得られる成果は、戦争による略奪を常に上回る。これこそがこの神聖な湾の不朽の真実だ」と言っている。
そして、「安倍首相、日本の人々がいつも私を歓迎してくれたように友情の精神であなたを歓迎する。私はあなたと共に、戦争よりも和解からこそ、恩恵を受けられるのだと言うメッセージを世界中に送りたい」と、今回の安倍首相の訪問に対し答えている。
安倍首相とオバマ大統領に共通して感じられるのが、人間としての品格である。彼ら二人にあって、時期大統領のトランプ氏にないのが、この" 人間としての品格 "ではないかと私は思う。
トランプ氏に、果たして世界平和を祈る気持ちがあるのだろうか。
お金儲けに関しては才能があるだろうから、目の前の、自分に利益をもたらしてくれるかもしれない人に対してはリスペクト出来たしとしても、既に亡くなっていて自分にとって何の利益ももたらさない故人に対してトランプ氏は、敬う心があるだろうか。
そう言う点でも、広島に米国で初めて大統領として訪問し、素晴らしい哀悼の意と核なき世界への実現を訴えるスピーチを行ったオバマ大統領と、パール・ハーバーを慰問し、今回のスピーチを行った安倍首相の方が、時期大統領より数段格が上なのは間違いないだろう。
今回の安倍首相のパール・ハーバーへの訪問とスピーチをパフォーマンスと捉える人達や謝罪がなかったと批判する人達もいる様だ。
私は政治やこれまでの歴史的な背景について詳しくないし、単純な人間だから目の前の事象だけを切り取って見てしまうところがあるので、もしかしたら間違った捉え方をしているかもしれない。
でも、今回の阿倍さんの訪問とスピーチには、例えどんな思惑があったしても、人間として感動したし敬意を表したいと思っている。
現にパール・ハーバーで戦った生存者の元米兵の方のインタビューでも、「謝罪がなくても、首相は期待以上の事をしてくれた」と阿倍さんの訪問に対し、歓迎の意を表されている。
例え謝罪がなかったとしても、戦争で犠牲になった人への哀悼の気持ちとしての誠意は伝わるものだ。広島訪問時のオバマ大統領の時と同じ様に…
「Remember Pearl Harbor」、この言葉が敵意を込めた言葉ではなく、未来に向けた新たな和解の合言葉になり、2017年に繋がって行くことを心から祈りたい。
安倍さんは、原稿を読まずに淡々と自分の思いを語られていた。
そこには、謝罪こそなかったけれど、この地で亡くなられた尊い御霊への精一杯の哀悼と敬意、米国と米国民へのこれまでの感謝、そして、二度と同じ過ちを繰り返さない戦争なき平和への誓いが込められていた。
安倍首相のスピーチの中の、「一人一人の兵士に、その身を案じる母がいて、父がいた。愛する妻や恋人がいた。成長を楽しみにしている子供達がいたでしょう。それら全ての思いが断たれてしまった」の部分には、グッと来てしまった、、
子供の頃から聞かされ続けて来た特攻隊の若き兵士達の話。
彼らは日本国の為に、自ら敵国の飛行機に激突して死んで行った。
多くの兵士達が「お母さ〜ん!」と叫びながら…
それは日本人だけに限らない。敵国、米国にとっても多くの尊い若者の命が犠牲となっているのだ。
75年前なら間違いなく私の息子も徴兵されていて、異国で戦死していたかもしれない。
もし、我が身にそんな事が起こったら、私には耐えられないだろう。そんな悲惨な現実が確かに75年前には起きていたのだ。
多くの国々で…
「戦争の惨過は、二度と繰り返してはいけない」と、不戦の誓いを日本国の総理大臣として世界に表明した安倍首相。
集団的自衛権や憲法第9条等、色々な課題もあるとは思うけど、私は阿倍さんの首相としての力量や品格は多いに評価している。
首相として再選されてからの安倍さんを見ていると、並々ならぬ決意と日本国の総理大臣として、国民の為に命をかけて挑まれているのだろうと言うのを感じるからだ。
私利私欲の為、自らの野望と名誉の為に政治家になっている人が大半だと感じてしまう中、そんな人達は失態や失言で必ずといって良いほど辞職していっている。
あれだけのスピーチを原稿も読まずに堂々と言えるなんて、他にいったい誰が出来ると言うのだろうか。
それよりも何よりも、パール・ハーバー慰問と言う歴史的な行為自体、安倍さんでなければ実現出来なかっただろうと思う。
かつて憎みあった敵国の米国。だけど、阿倍さんのスピーチで初めて知った一人の日本帝国海軍士官、飯田房太中佐にまつわるエピソードを聞いて、安倍さんが強調した米国の「寛容の心」に触れる事が出来、改めて感動してしまった。
真珠湾攻撃中に被弾して、母艦に帰るのを諦め、引き返し、戦死した戦闘機パイロット・飯田氏の勇気を称えて、敵国の米国人達が石碑を建ててくれていたのだ。
安倍さんは、アンブローズ・ビアスの詩、「The brave respect the brave(勇者は、勇者を敬う)」を引用し、「戦いあった敵であっても、敬意を表する。憎しみあった敵であっても、理解しようとする。そこにあるのは、アメリカ国民の寛容の心です」と言っている。
又、戦争が終わって焼け野原になって、食べる物も着る物もない日本人を支援してくれて、戦後再び国際社会へ復帰する道を開いてくれたのも米国であり、米国のリーダーシップの下、自由世界の一員として平和と繁栄を享受出来るまでになれたとも述べている。
記憶に新しいところでは、東日本大震災の直後に、沢山の米国軍人達が「トモダチ作戦」と表し、いち早く被災地で救援に当たって助けてくれている。
沖縄の米軍基地問題とか、オスプレイの問題もあるけれど、大きな視点で見た時に、戦争を放棄している日本にとって燐国からの不当な攻撃を未然に防いでいられるのは、米軍の力が抑止力となって働いてくれているのが大きいからではないだろうかと、私は思う。
阿倍さんのスピーチを受け、オバマ大統領もスピーチを行ったが、こちらも又、今年の広島訪問の際のスピーチに負けないくらい素晴らしかった。
私は以前、オバマ大統領の広島訪問の時の事を感動して記事にも書いている。その時の記事「有終の美を飾ったオバマ大統領に乾杯」がこちら↓
オバマ大統領は今回も、「戦争は終わらせることが出来る。最も激しく戦った敵同士でも、最も強い同盟を作ることが出来るのだ。平和によって得られる成果は、戦争による略奪を常に上回る。これこそがこの神聖な湾の不朽の真実だ」と言っている。
そして、「安倍首相、日本の人々がいつも私を歓迎してくれたように友情の精神であなたを歓迎する。私はあなたと共に、戦争よりも和解からこそ、恩恵を受けられるのだと言うメッセージを世界中に送りたい」と、今回の安倍首相の訪問に対し答えている。
安倍首相とオバマ大統領に共通して感じられるのが、人間としての品格である。彼ら二人にあって、時期大統領のトランプ氏にないのが、この" 人間としての品格 "ではないかと私は思う。
トランプ氏に、果たして世界平和を祈る気持ちがあるのだろうか。
お金儲けに関しては才能があるだろうから、目の前の、自分に利益をもたらしてくれるかもしれない人に対してはリスペクト出来たしとしても、既に亡くなっていて自分にとって何の利益ももたらさない故人に対してトランプ氏は、敬う心があるだろうか。
そう言う点でも、広島に米国で初めて大統領として訪問し、素晴らしい哀悼の意と核なき世界への実現を訴えるスピーチを行ったオバマ大統領と、パール・ハーバーを慰問し、今回のスピーチを行った安倍首相の方が、時期大統領より数段格が上なのは間違いないだろう。
今回の安倍首相のパール・ハーバーへの訪問とスピーチをパフォーマンスと捉える人達や謝罪がなかったと批判する人達もいる様だ。
私は政治やこれまでの歴史的な背景について詳しくないし、単純な人間だから目の前の事象だけを切り取って見てしまうところがあるので、もしかしたら間違った捉え方をしているかもしれない。
でも、今回の阿倍さんの訪問とスピーチには、例えどんな思惑があったしても、人間として感動したし敬意を表したいと思っている。
現にパール・ハーバーで戦った生存者の元米兵の方のインタビューでも、「謝罪がなくても、首相は期待以上の事をしてくれた」と阿倍さんの訪問に対し、歓迎の意を表されている。
例え謝罪がなかったとしても、戦争で犠牲になった人への哀悼の気持ちとしての誠意は伝わるものだ。広島訪問時のオバマ大統領の時と同じ様に…
「Remember Pearl Harbor」、この言葉が敵意を込めた言葉ではなく、未来に向けた新たな和解の合言葉になり、2017年に繋がって行くことを心から祈りたい。