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最近はフィギュアスケートと歌舞伎鑑賞記録が主流でござります

GPシリーズ NHK杯 総括

2007年12月04日 | フィギュアスケート
いやー何から書いていいか…。まあでもまずは男子でしょうか。女子がグダグダで何か締まりの無い終わり方をして、男子も転倒が多く、あらこれは大会としてはかなり微妙?と思ってましたが、フリーの最後の大輔VSベルネルが素晴らしく盛り上がってホッとしました。つーかベルネル…良かった。エリック杯の人と同じ人ですか?というぐらい今回はSP、FSともに素晴らしかった。大輔が負けてても文句言えなかったですよ。今年の世界選手権の盛り上がり再びという感じで、本当に日本と相性いいんですね。もうベルネルは日本の大会オンリーで出たほうがいいのかも(笑)いっそ日本人になってしまうとか(爆)それぐらい水を得た魚のように日本のリンクでまたもや魅せてくれましたね。まあ、もうGPファイナル出場の望みが無かったので、開き直って出来たのもあるんでしょうが、それにしてもFS冒頭の4回転は素晴らしすぎでしょう。あれで大輔負けたと思いましたもん。3Aが1Aにならなければなあ…。惜しかったですねアレは。でも負けても優勝を決めた大輔にハグしたり、表彰台でもニコニコ…本当にいい子やのう♪ また日本でファンを増やしちゃいましたね。あと例の衣装…エリックの時は佐野さんもアナも全くスルーでしたが、今回刈谷アナが冷静に解説していて、触れてくれたのはいいんだけど、あまりに冷静すぎてそれも逆に可笑しかったです。ちょっと変ですね、面白いですねアハハ、ぐらいのコメントも無しですか(苦笑)あの衣装、後ろの龍はいいし、カンフー(?)なポーズや振り付けもいいのにねえ。勇名トラ…なぜトラはカタカナなんだー!? まあベルネルには模様ぐらいの感覚しか無いだろうな(^^; 
大輔はSPでここのところミスの少なかった3Aをミスした時にゃ天を仰いでしまいましたが、FSではきっちり2つも決めて、4回転のミスも引きずらずにあの後のジャンプはノーミス。こういうところがトリノシーズン以前の大輔には無かった強さだなと思いました。あとアメリカ大会と比べるとスピンが断然よくなりましたね。あの一番深いシットスピン、アメリカ大会ではよっこらしょという感じであまりスムーズじゃなく、回転も遅くなってしまったのですが、今回は自然に腰が落ちて流れが止まらずに良いスピンでした。ステップのレベルも上がって、結果高得点に繋がり良かったですね。4回転ミスしても、他で稼げるのは強みだと思います。4回転2つは最終的に世界選手権で成功すれば上出来だと思うので、今の段階では一つ一つ課題をクリアしていればいいんじゃないでしょうか。そんなにいろいろ一気にできないって(^^;
他はキャリエールがとても良かったですね。シニアデビュー組強いですね。やっぱり順応力が若い分あるんだろうな。キスクラでななみちゃんのぬいぐるみを蔑ろにせず、きちんと座らせてあげようとしていたところに好感度UP(笑)今回、花投げ込みが無かったせいか、ななみちゃんとどーも君のぬいぐるみを交互に選手に持たせてましたが、外国の皆さんには変なぬいぐるみだと思っただろうな(笑) 特にどーも君、キスクラの隅にいても存在感有りすぎです。
前回良かったグリアゼフが今回SP、FSともに奮わずだったのが残念でした。でも2週続けての疲れもあったのかも。南里君、SP素晴らしく、地元だし表彰台のチャンスもあるかなと思ったんですが、FSで順位を大幅に落としてしまったのも残念。今年は世界選手権出場のチャンスだってあるから、全日本では頑張って欲しいですね。

今シーズン初めて観れたアイスダンス。いやー今年のオリジナルダンスは観てて楽しい。デロベルそれ着ちゃう?的な意外性があって楽しい(笑) カー姉弟のスコットランド衣装も去年のジョンのイメージと全然違うし。民族舞踊がテーマだと個性豊かでいいですね。他の組もどんなのか観たいなあ。テレ朝放送してよ~。
フリーではリード姉弟頑張りましたね。デビューシーズンだから最下位も仕方ないかと思ってましたが、フリーで見事に順位をあげてくれました。キャシーも最後に思わずガッツポーズしちゃいましたしね。これから伸びて欲しい二人です。しかし姉弟仲良いなあとインタビューや豊の部屋を観て思いました。
カー姉弟のフリー…地球防衛軍ですか?!と驚いたんですが、最後まで楽しいプログラムでした。アイスダンスでああいう衣装って無いですよね(苦笑) 終わってからもまだ小芝居が続く成りきり具合が好きです。ヴァーチュ&モイアー組、またまた今年も素晴らしい! フリーのシェルブールの雨傘は観ていて泣きそうになりました。あの優雅さ…二人とも年齢誤魔化してませんか?(^^; リフトの入り方なんかも流れの中であまりにスムーズなんで、大技を一生懸命やってマス!的な感じが無くて、アイスダンスの良さが一番的確に表現されてるかなと思いました。最近は観てるとペアとの差がわかりにくいぐらい大技続きですからね。そして僅差で勝ったデロベル&シェーンフェルダー組のフリーも良かった。今シーズンはGPシリーズ2勝目で、昨シーズンの上位2組が居ないので、今年は世界選手権で悲願のメダルを狙ってる気迫が早くも彼らにはあるなという感じがしました。フランスチームが2組ファイナル出場というのも凄い。

そして女子ですが、まあ全体的にグダグダになっちゃいましたね(^^; コストナー優勝&地元開催のGPファイナル出場は喜ばしいことですが、やはりフリーの演技はちょっとイマイチすぎでした。順当に行けば美姫ちゃんが圧勝で終わるかと思っていましたが、やはりアメリカ大会で感じた覇気の無さがここでも感じられました。アメリカ大会の時に、キミーと優勝を争っている割にはずいぶん穏やかな表情だなあと思ってたんですよね。闘う者の顔ではないなと。カルメンを滑るという、女子シングルの中では最高に難しいテーマを与えられて、また奮起してくるかと思ったんですけど、やはり世界一の後の燃えつき症候群はやむを得ないでしょう。去年のランビとかそうだったし、荒川さんも世界選手権優勝の翌シーズンは酷かったですからね。今回、直前の練習で太股を切ってしまったり、肩の怪我の不安も癒えないという状況もありましたが、たぶんそれらが無くても今年の序盤は奮わなかったと思います。まあ全日本でどこまで奮起してくるか次第で、来年の世界選手権の成績が見えて来そうな気もしますが。でも、結果としてファイナルは出なくて良かったかなと思います。今は休養や気分転換が必要だと思います。燃えつき症候群は皆通ってる道ですからね。どこぞの新聞は引退勧告とか書いてましたが、阿呆かと。本人が引退したいのならしょうがないですが、トリノ前の逃げ出したい症候群と今回は違いますからね。オリンピックが近づいてくればまた奮起してくれるんじゃないのかな。そのために今シーズンがダメでも構わないと思いますよ。彼女はやれば1年で頂点に立てるという実力をすでに今年の3月に示しているんですから。でもいつか完成したカルメンを是非観たいです。
このNHK杯女子で唯一ピリッと締まって良いものを見せてくれたのは武田奈也ちゃんですね。カナダの時も良かったですが、今回は地元のプレッシャーの中、きちんと実力を発揮して、タナボタ的ですが3位に入るという大快挙! シニアデビューシーズンで表彰台経験は今後生きてくるんじゃないかと期待したいですね。本当に音楽表現は凄くいいものを持ってると思うし、やっぱりあの笑顔は観ている人を明るい気持ちにさせてくれるんでいいなと思います。

日本の大会はやっぱり自国他国関係なく応援してる感じがあっていいですね。ベルネルなんて完全アウェイなはずなのに、まるでホームのような盛り上がり。選手としては不思議な感覚に陥るかも(^^; でも昔からNHK杯で活躍したり印象に残った選手は日本のファンが付いて人気者になりますからね。
日本人としては日本の選手を応援するのは当たり前ですが、ライバルであってもいい演技をした選手にはいっぱい拍手したいし、今回失敗しても良い物を持ってる選手は今後応援していきたくなる。まあ悪く言えばミーハーなんですけど、でもフィギュアという競技全体を好きな人が日本には多いんじゃないかなと思います。他のスポーツに比べれば世界でもフィギュアスケートは自国他国問わず応援するファンは多いですけどね。エリックの時も真央を応援してるフランス人いっぱいいたし、そういう観方が出来たほうがこの競技は楽しいですもんね。

これでGPファイナル出場者が出そろいましたね。男子はジュベがいないので寂しいですが、パトリックと意外にもケビンがエントリーで、なんだか新鮮かも。そして常連の4人が今年の最初のガチンコ勝負でどんな順位になるのか楽しみです。アメリカの二人、欠場しないでおくれよ(苦笑)まあジョニーは調子がいいから出てくるかな。問題は…。
女子も真央とユナの今シーズン初対決と、ここのところシニアデビュー選手が続けて優勝しているので、キャロラインにも可能性は有り?というところでしょうか。
そして例年以上にいろいろ楽しみな全日本と全米選手権。全日本は織田君がどこまで復活してくるかですかね。全く情報ないですからね。フリーは昨シーズンのミッションをやるんじゃないかと思うけど。あとカナダ選手権も気になるなあ。特に男子。いよいよフィギュアシーズン本格突入って感じです。

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