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最近はフィギュアスケートと歌舞伎鑑賞記録が主流でござります

西遊記

2007年07月15日 | 香取慎吾
公開初日に観てきたぞー。「十二夜」も観たけど、西遊記の感想を先に書かないと後からじゃ書けなくなるから(爆)慎吾ファンだけど辛口ですので、あしからず。

まず良かったところをあげとこうかな。
■三谷さん(笑)
三谷さんのおかげで、最後笑いながら劇場を去ることができたといっても過言じゃないです。本当にありがとう三谷さん。もうね立ってるだけで可笑しい。さりげない小芝居もいろいろ入ってて面白いんですよ。というか、三谷さんの姿になる前から良い!亀可愛かった~!!
■五朗さん
本当に良く出てくれたなあという感想。五朗さん出番多いし、活躍も多いんですよ。(というか無駄に悟空と銀角のバトルが長いんだが)あの衣装着るだけで大変だと言ってたけど、よくあんなにいろいろやってくれたなと。面白かったし、最後は切なかった。
■谷原さん
あなたも良く出てくれたなあ…。役柄としてはまあイマイチですけど、でも無駄にかっこよかった(笑)大スクリーンで観るから尚良しです。隣の友人はアップになるたびに身悶えてました(笑)本当にありがとう。ブランチにまで出させてくれてありがとう。
■老子様と凛凛ちゃん
この二人が出てくるシーンは全部面白かった。というか凛凛今回すげえ可哀相なんだけど。何あれ?悟空にムカついたよ。老子様のバカぶりはTVよりUPしてた気がする(笑)
■その他、新キャストの皆様
鹿賀さんも稔侍さんも本当に無駄に豪華でよくこんなのに出てくれたなあ(涙)という感じです。多部未華子ちゃんも可愛かった。にせ御一行様も良かった。

あと一応これも誉めとくか。
無駄に金かけただけあって、映像は良かったですよ。やっぱりフィルム映像だと、TV版の時のようなチープさが薄れるので、こういう撮り方のほうが、西遊記のスケールにはあってると思いました。でもやっぱりあの衣装は嫌い。せっかく中国までいってロケしてるのに、その中国の風景と残念ながらあの衣装はあってないです。あれだけ過酷な旅してるのに、衣装がやたらときらびやかで綺麗だから、旅してるように見えないんだもん。あんな果てしない砂漠歩いてるならもうちょっと埃っぽくてもいいと思うだけど。
あれ、誉めてないなあ(苦笑)
CGは邦画にしては頑張ってたんじゃないですか? ただ「こんなに頑張ったのー!お金かけたのー!観て観て~♪」的な無駄なCGが多かった気もする(爆)なんか使い方があざといのよ!

ようするに全体的に無駄が多いんです。2時間の映画にする必要なし。TVサイズで収まる話なのに、映画用に延ばして延ばしてって感じだから、ただでさえ薄っぺらい話が延びてもっと薄っぺらっくなっちゃった。正直、TVのほうがまだ面白かった。脚本の坂元裕二は濃くできるキャラやストーリーを薄められる天才だと思いました。三谷さんなんかああいうの観ると歯痒くなるんじゃない?対照的ですもん。三谷さんならほんのわずかなエピソードを何十倍にも膨らまして描ける人だから。映画化するなら脚本家を変えて欲しかった。
活躍するのは悟空ばかりで、沙悟浄と猪八戒はTV以上に存在感無しです。たまにウッチャンがアクション頑張ってるとそれだけで嬉しくなった。伊藤君に関しては、「わたしたちの教科書」でも思ったけど、坂元裕二は伊藤君のこと嫌いでしょう?って思う(苦笑)それだけ今回は何の活躍もなし。
やたら「なまか」「なまか」言うくせに、肝心の悟空が一番重要な「仲間」である沙悟浄や猪八戒を全然大事にしてないから説得力ないんだよ。だから「なまか」という言葉が薄ら寒い。今回の話なんて悟空は皆の注意も心配も聞けずに暴走してる本当にただの大馬鹿なワガママに成り下がってる。
まあストーリー的にまだTV版の途中っていう設定だから、悟空達はまだ不完全な絆なんだろうけど、それでもTV版を最終回まで観た後に観ると、なんかすごく違和感感じます。わざわざ一年半後に映画化するなら、そんな中途半端な話にしなきゃいいのに。あの天竺からその後の話でも十分作れたと思うよ。この映画で「天竺に行くことが大事」とか言われても、あの天竺は最悪なとこだったじゃんって思っちゃうから、その旅の目的に対して凄い冷めちゃうんです。こりゃあ、TVを観てない人が観たほうがまだ良かったかも(笑)
本当に物語としての説得力は無い話だったなあ。金角・銀角も二人の雰囲気は凄い怖くていい感じなんだけど、金角のラストはあれ?という感じ(苦笑) もうさ~ああいう強敵こそ、「なまか」で倒せばいいじゃん。なんでスーパーサイヤ人が一撃で倒してんのさ(笑)つーかスーパーサイヤ人もどきみたいな風貌にするならドラゴンボールを実写化して慎吾でやれば良かったのよ。そうしたら慎吾も大喜びじゃん。

はあ~ここまで金かけてキャストも集めても、つまらなくできるフジと坂元裕二の才能に感服しました。メイキングは面白かったのになあ(遠い目)
まあせっかくだから大スクリーンで観てもよろしいんじゃない? 一人で観るとストレス溜まるので、お友達や家族を(無理やりにでも)誘って、文句を言いながら観ると少しは楽しめるかも(爆)でも初日なのに、日比谷の夜の回で20人ぐらいしか入ってなかったよ~。雨のせい? 59億円とか言ってるけど、大丈夫? ハリポタやポケモンもやってるし、マジヤバイと思うんだけど。

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6 コメント

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お疲れですが? (閻魔)
2007-07-15 13:29:12
感想は人それぞれですから…。でも、悟空は、おばか猿だからあれでいいんです!本当にドラマみてました?本当はアンチですか?あと毒吐きと辛口は違います。
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これでも慎吾ファンですけど (isako)
2007-07-15 13:37:04
>閻魔さん
コメントありがとうございます。
はい、感想は人それぞれです。
アンチだったら、前売り券買って公開初日に大雨の中わざわざ観に行ったりしませんよ。
TVももちろん全部観てましたよ。メイキングも番宣もいろいろチェックして、TVより映画になったら面白いかもしれないと結構期待してたクチなんで、その期待が外れてこのような感想になりました。ご容赦ください。
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雨の中、お疲れ様でした (ふみ)
2007-07-15 16:16:27
初日が台風と重なったのは良かったんだか、悪かったんだか。
でも、もう台風も去ってしまったしこれからの興行成績には言い訳素材がないのであって。(汗)

悟空が自分について来ない他の面々にじれた挙句、お師匠さんにむかって「破門する」と言い放った下りには心底失望しました。
「お前、そりゃないだろ」って。

いくら表面は暴れ猿でも自分を救ってくれたお師匠さんには常に感謝と尊敬と、そして自分がこの不器用な人を守ってやらねば、みたいなものを感じている。
普段口にこそ出さねども…。

テレビ版ではまだどこかにそんな感情を感じられたからか、いくらバカやっても、愛すべきおバカとして見られる部分があったんですけどね~。

あと、登場人物の掘り下げももっと欲しかったです。
行動の動機付けとかね。
せっかくのキャスティングが勿体ない!
ちゃんとお芝居の出来る人を集めていたのにな。
あ、でも三谷さんあたりは自分で勝手に役の裏設定とか作って演じていたかもしれない。(笑)
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そうですね (isako)
2007-07-18 00:58:17
>ふみさん
コメントありがとうございます。
あの「破門する」発言は私も呆れました。お前が破門される側だろうが!と。
TVから間が空いて、微妙にキャラ設定が変わっていたような気もしました。TVシリーズからまた話が戻ってしまってる故もあるかもしれませんが、TVのほうがまだキャラ立ってたような感じです。せっかく映画化しても、あんなにキャラも物語も薄めてしまっては本当に勿体なかったです。
三谷さんはきっと細部まであの王様の設定考えてそうですね(笑)ほんのワンシーンなのに、本当に細かく小芝居入ってましたから。
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もったいない映画でした (翔和)
2007-07-19 09:53:12
お久しぶりです。
「西遊記」私も観ました。
セットとかVFXとか、ドラマではアラが見えてた部分が、映画になってちゃんとしてたのは、私は素直によかったと思いました。
しかし、根幹の脚本と演出がダメでは、やっぱり映画としてはダメだと思います。
ふみさんも取り上げられている台詞、私がドラマで描かれていることで1番好きだった「なまか」の絆、それを否定されてしまった気がしました。
いろいろ考えてて、オープニングの水筒のことだけで周りが見えなくなるくらい怒ってしまう悟空や、公開前慎吾が悟空の性格について「1つのことを考え始めたら、他のことは見えなくなる」とよく説明してたことは、あの台詞のフォローだったのかな?と思うようになりました。もっとも、フォローできてませんけどね(苦笑)
で、そうやってフォローするくらいなら、慎吾には撮影時に「この台詞はおかしい」と、演出と戦ってほしかったなと思いました。今回、ぶつかりながら作ったって、話してましたからね。
ほんと、ゲストのキャストもいいし、ロケとかも今までよりちゃんとできてたし、期待が大きかっただけに、とてももったいないと感じる映画でした。
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フォローになってなかったですね (isako)
2007-07-21 23:39:34
>翔和さん
コメントありがとうございます。
よく言えば悟空って単純な性格の持ち主なんだろうけど、お師匠さんを破門すると言っても不思議じゃないぐらい、あの女の子への思い入れの理由をもうちょっと強く示して欲しかったですね。そこが中途半端だし、視聴者にもあの女の子の目的が全くわからなかったから、あの場面は観ていてイライラさせられました。自分の手を切ってずいぶんと仰々しく封印を解いたわりには、行った先に居たのは身内のおじいちゃんかよ!って感じでがっかりでしたし(苦笑)
せっかくスケール大きい描写が映画でできるようになったのだから、細かいところもきちんと描いて欲しかったですね。器や装飾は大きくて豪華だけど、肝心の中身は空っぽのような感じがしました。本当にもったいないですよね。
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