【 今日必要とされている価値観 Ⅱ】
正直かつ勤勉に生活する
「わたしたちは……すべてのことにおいて正直に行動したいと願ってい」ます。
「私たちのために祈り続けてください。私たちは,鋭敏な良心を持っていると信じており,何事においても正直に行動したいと願っています」。
(ヘブライ 13:18)
「盗む者はもう盗んではなりません。むしろ,骨折って働き……なさい」。
「盗んでいる人は,もう盗んではなりません。きちんと仕事をし,一生懸命働いてください。そうすれば,生活に困っている人に物を分けてあげられるでしょう」。
(エフェソス・エペソ 4:28)
困っている人を助ける
「憂いに沈んだ魂に慰めのことばをかけ,弱い者を支え,すべての人に対して辛抱強くありなさい」。
(テサロニケ第一 5:14)
「孤児ややもめをその患難のときに世話」しなさい。
(ヤコブ 1:27)
聖書は,これらの価値観を挙げているだけではありません。それを大切にし,日々の生活の中で実践するよう,分かりやすく教えています。
こうした教えに従う人が増えれば,人類が抱える深刻な諸問題も大きく改善されるのではないでしょうか。
つまり,今,かつてないほど聖書の教えが必要とされている,ということです。では,あなたにはどのように役立つでしょうか。
聖書の教えは今,役に立つ
最も知恵のある人はかつて,「知恵はその働きによって義にかなっていることが示される」と述べました。
「人の子が来て食べたり飲んだりすると,『見ろ,大食いで,大酒飲みの男,徴税人や罪人たちの仲間だ』と言います。しかし,知恵は行動によって明らかになります」。
(マタイ 11:19)
知恵の真価は,働かせてみて初めて明らかになるものです。
ですから,「聖書が本当に役立つのなら,わたしの生活にも影響を及ぼすはずではないだろうか。わたしの今の問題にどう役立つだろうか」と思うかもしれません。
一例を挙げましょう。
デルフィーン は,忙しくても充実した生活を送っていました。そんな時,立て続けに悲惨な出来事が起きました。10代の娘が亡くなり,結婚が破たんし,経済的にも立ち行かなくなったのです。
当時をこう振り返っています。
「もう途方にくれてしまいました。娘も夫も家も失ったからです。自分には何の価値もないように思えました。自尊心も気力もなくなり,この先どうしたらよいかも分からなくなりました」。
デルフィーンはかつてなかったほど,次の言葉の真実さを痛感しました。「わたしたちの年の日数そのものは七十年です。そして,特別の力強さのために,たとえそれが八十年であっても,ただ難儀と有害なことが付きまとうだけです。それは必ず速やかに過ぎ去り,わたしたちは飛び去ってしまいます」。
(詩編 90:10)
デルフィーンは,助けを必要としていた時に,聖書を調べました。その効果はてきめんでした。次の3つの記事にあるように,他の多くの人たちも聖書のアドバイスを当てはめて,素晴らしい結果を経験してきました。
聖書が前述の驚くべきモニュメントに似ていることを実感したのです。多くの本が古びて,内容も時代遅れになってゆくのとはまったく違います。それは聖書が何か特別なものでできているからでしょうか。
聖書には,人間の考えではなく,本当に神様の考えが収められているのでしょうか。
「それで,私たちは絶えず神に感謝しています。皆さんが私たちから神の言葉を聞いた時,それを人間の言葉としてではなく,まさしく神の言葉として受け入れたからです。その言葉は,信仰を持つ皆さんに良い感化を与えています」。
(テサロニケ第一 2:13)
あなたも,人生は短く苦難に満ちている,と感じておられるかもしれません。様々な問題に圧倒されそうになるとき,慰めや支えや信頼できるアドバイスをどこに求めることができるでしょうか。
では,聖書をあなたの生活に役立てられる,3つの分野を考えてみましょう。
問題を回避する。
回避できない問題は解決する。
解決できない問題とはうまく付き合う。
続の記事では,この3つの分野を取り上げます。 へ続く>>>>