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神の王国とは何ですか Ⅰ 聖書

2022年09月13日 | 日記

神の王国とは何ですか Ⅰ

 

イエスの伝道のテーマは何だったでしょうか。イエス自身の言葉によれば,神の王国でした。

『しかしイエスは言った。「私はほかの町にも神の王国の良い知らせを広めなければなりません。そのために遣わされたからです」』。
(ルカ 4:43)

イエスの話を聴いた人たちは,その王国のことを何度も耳にしたに違いありません。意味が分からずに戸惑ったでしょうか。その王国とは何ですかとイエスに尋ねましたか。
いいえ。福音書にそのような質問は記録されていません。ということは,神の王国はその人たちにとってなじみのあるものだったのでしょうか。

実を言えば,聖なる書として当時のユダヤ人があがめた古代の聖書はその王国について説明しており,王国とは何か,何を成し遂げるのかを,はっきりした言葉遣いで明らかにしていました。
今日のわたしたちも昔と同じ方法で,王国についてさらに多くの事柄を知ることができます。聖書を調べるのです。

では,王国について聖書から学べる七つの点を考えてみましょう。最初の三つはイエスの時代やそれ以前のユダヤ人も容易に知ることのできた点,
次の三つは1世紀にキリストやその使徒たちが明らかにした点,そして最後の一つは現代において明白になった点です。


1. 神の王国は現実の政府であり,永久に存続します。聖書の最初の預言は,忠実な人々のために神が救出者を遣わすことを明らかにしました。
「胤・子孫」と呼ばれるその者は,アダムとエバとサタンの反逆によって生じるようになった悲惨な状態をすべて元どおりにします。

「そしてわたしは,お前と女との間,またお前の胤と女の胤との間に敵意を置く。彼はお前の頭を砕き,お前は彼のかかとを砕くであろう」。
(創世記 3:15)

その預言が語られてからずっと後に,忠実なダビデ王は,この「胤」つまりメシアに関する胸の躍るような事柄を告げられました。メシアは一つの王国の支配者となるのです。その王国は他のどんな政府とも異なっており,永久に続きます。

「あなたの最期の日が来て,あなたが死ぬ時,私はあなたの子孫,あなたの子を立て,その人の王国を確立する。その人こそが私の名のために家を建てる。私は彼の王国の王座が永遠に揺るがないようにする。 私は彼の父となり,彼は私の子となる。彼が間違ったことをするとき,私は人のつえ,人の子たちの殴打によって彼を戒める」。
(サムエル第二 7:12~14)

 

2. 神の王国は人間のすべての政府を終わらせます。預言者ダニエルは幻を与えられ,現代まで続く歴史上の世界強国の変遷を目にしました。その幻は興奮を誘う次のようなクライマックスに至ります。
「それらの[最後の人間の]王たちの日に,天の神は決して滅びることのないひとつの王国を立てられます。そして,その王国はほかのどんな民にも渡されることはありません。それはこれらのすべての王国を打ち砕いて終わらせ,それ自体は定めのない時に至るまで続きます」。
ですから,この世の王国つまり政府はすべて永久に滅ぼされ,戦争や抑圧や腐敗もなくなります。ダニエルの預言によれば,神の王国は間もなく全地を支配します。

「この王たちの時代に,天の神は決して滅ぼされることのない王国を建てます。その王国はほかのどんな民にも渡されません。これらの王国を全て打ち砕いて終わらせ,その王国だけが永遠に存続します。 山から1つの石が人手によらずに切り出され,鉄,銅,粘土,銀,金を打ち砕いたのを,あなたがご覧になった通りです。偉大な神が,将来起きる事柄を王に知らせました。この夢は真実であり,解き明かしも確かです」。
ダニエル 2:44,45)

 

神の王国は現実のものであり,唯一の政府として存続するのです。

3. 神の王国は,戦争や病気や飢きんを,そして死をも取り除きます。神の王国がこの地上で行なう素晴らしい事柄を,数々の聖書預言が明らかにしています。この政府は,どんな人間の機関も行なったことがなく今後も決して行なえない事柄を成し遂げます。

以下のような状況を想像してみてください。あらゆる兵器が永久に葬り去られます。『神は地の果てに至るまで戦いをやめさせる』のです。

「神は地上の全ての場所で戦いを終わらせる。弓を折り,やりを砕き,兵車を火で焼く」。
(詩編 46:9)

医師も病院も,どんな病気も存在しません。「『わたしは病気だ』と言う居住者はいない」のです。

『そして,「わたしは病気だ」と言う居住者はいない。その地に住んでいる民は,自分のとがを赦された者たちとなるのである』。
(イザヤ 33:24)

飢きん,食糧不足,栄養失調,餓死も生じません。『地には穀物が豊かに実ります』。

「地上には穀物が豊かに実り,山々の頂でも豊作になる。王の収穫物はレバノンの木々のように素晴らしく,町の住民は地上の草木のように咲き誇る」。
(詩編 72:16)

葬式,通夜,墓地,死体安置所はなく,そうしたものに付随する悲嘆もありません。容赦ない敵である死がついに征服されます。「神は実際に死を永久に呑み込み,主権者なる主エホバ・ヤハウェはすべての顔から必ず涙をぬぐわれる」のです。

「主(神)はとこしえに死を滅ぼし,主なる神はすべての顔から涙をぬぐい,その民のはずかしめを全地の上から除かれる。これは主(神)の語られたことである」。
(イザヤ 25:8)

 

続く>>>>