まっすぐにいこう

ようこそ、いらっしゃいませ。
愛犬のことやジャニーズのこととか気まぐれに更新中♡

モバイル短歌 26

2009-07-25 | 短歌

「制服」
ぶかぶかの制服で走る保育園命よもっとゆるやかに生きよ


「連歌会」
ピリオドが打たれた恋を折りたたむ涙の雨も虹へと変わる


「員」
満員のバスに揺られているふりをしながら探す君の横顔


「切ない」
届かない想いは空へ舞い上がる蝶なら君の目に止まるのに


「三十一文字の手紙」
しつけには厳しくいつも叱るけど今日も大好き明日も大好き


「連歌会」
ごめんねとずれることなく折っていく紙風船の仕上げは溜め息


「箱」
押入れの奥にしまった白い箱中身が何かまだ覚えてる


「お題フリー」
今日夢に出てきてくれてありがとう変わらぬ笑顔に安心したよ


「スプーン」
スプーンを握る右手もそれらしくなって三回目の夏の吾子


「色」
灰色の空が悲しみ連れてゆく青い心で明日は笑おう

モバイル短歌 25

2009-07-25 | 短歌

「不器用」
わがままな気持ちも少し見せてたら後悔なんてしなかったのに


「オノマトペ」
ポトポトと落ちる涙もそのままで前向く人はキラキラしてる


「捨てられない物」
直筆で書かれた君の年賀状アルバムの中隠してあるの


「スポーツ」
野球部の練習の声聞きながら夢を探した夏の図書室


「連歌会」
傍らに寄り添うほどにすれ違い二人の明日は雨に打たれる


「雲」
風呂上り九十歳の老人は窓より雲を眺め佇む


「小さな発見」
そうそうと二回うなずく幼子の癖は気付けば我と同じに


「連歌会」
一人でも喫茶店だって行けるからつなぎ止めてた余白も捨てて


「かたち」
花びらは思い思いのかたちしてそれでいいよと語りかけてる


「しずく」
瞳から零れたしずく受け止めて今は言葉も何もいらない

モバイル短歌 24

2009-07-25 | 短歌

「水辺」
川遊びたった五分で帰ろうと泣き出した子に笑った夏の日


「連歌会」
甘いものばかりの恋はやめにしてジントニックへ口付けをする


「空」
夕暮れのオレンジ色の空だから隣にいない君が恋しい


「匹」
三匹の子豚の知恵を借りたって君の気持ちは手に入らない


「カレー」
甘口のカレーだけれど食べてみて恋のスパイス入れてみたから


「ラッキー」
残業の後の迎えの園庭に虹の掛かって子と笑い合う


「伝える」
伝えたい想い素直に声に出しわかり合えた日眠りも深く


「連歌会」
簡単に割り切れぬ想い抱き締めて背中合わせで迎える朝陽


「折り句 たますだれ」
退屈な毎日こそが素敵だと黙って渡す蓮華の指輪


「記念日」
記念日がひとつふたつと増えてゆく初めて立った初めてしゃべった

モバイル短歌 23

2009-07-25 | 短歌

「モバ短純情恋歌集」
突然のキスにドキドキさせられて艶めく夜が始まってゆく


「扉」
恋終えた後も心の扉はね開けていなさいまた恋が来る


「コンパでの断り方」
今日出会う人はダメだと占いで言われています信じています


「水族館」
手を繋ぎ二人で見てたペンギンに今度子供を見せに行こうか


「アジア」
今日もまた恋しい人のこと思い青空見てるアジアの片隅


「連」
優しさが連なってゆく少しだけ出した勇気に変わる日常


「熱」
熱の子の体をふわり抱き締めて大丈夫だよと囁くばかり


「一反木綿」
もうこの際一反木綿の背中でも借りてゆきたい君に会いたい


「夏を感じるもの」
あの角を曲がれば花火見えるって繋いだ手から伝わる鼓動


「追悼」
今度また生まれ変わったら会おうねと約束したよねもう少し待ってね


モバイル短歌 22

2009-07-25 | 短歌

「連歌会」
いくつかの不協和音を乗り越えて出来たメロディー君の元へと


「駅」
改札の流れに逆らい夜の街孤独を忘れウォッカトニック


「靴」
水溜まりためらうこともまだ知らぬ十三センチの靴が飛び込む


「かけら」
今までに集めた夢の欠片たちまだ完成の形は遠く


「蓄」
少しずつ蓄えてきた愛情でジリジリ君を締め付けてゆく


「生」
いつの日か消えゆく命であるならば生きてる証を三十一文字に


「連歌会」
誘ってもいいかなケーキバイキング虫歯の治療は終了しました


「指示代名詞」
あそこから始まったんだ友達に内緒で二人朝日を浴びて


「店の名前」
夕方の近商ストアでこんにちはあちらこちらで始まる会話


「針」
針先のように小さな傷だって貴方を思い出すたび痛い