病気のため、3年ほど歌の活動をやめていましたが、
先日、復帰第一弾として、
某チャリティーコンサートに参加させていただきました。
(第二弾はまだ予定されていないのですが...)
今も、病気は治ったわけではなく、
喉に、かなり負担をかける歌い方しかできません。
硬くなった声帯は、数年前のように振動してくれません。
「本当に歌いきることができるのだろうか?」
そんなことを思いながら稽古をしていました。
こんな喉なので、なかなか家での自主練習ははかどらず、
本来なら、もっとがんばれたかもしれないけれど、
今回は、自分に甘く甘くさせてもらいました。
とはいえ、本番の舞台では、大半を譜面から目を離して、
落ち着いて歌えたので、ホッとしています。
他のパートやオーケストラの動きのなかでの、
自分のパートのメロディーを感じられたり、
声を出すことより、音楽を感じて歌えるようになって、
ようやく、歌っている自分を取り戻し始めた気がします。
この演奏会では、オーケストラ(大半が演奏家の方)、
声楽家(ソリスト)、アマチュアの合唱が演奏しています。
私は、合唱団員として参加しました。
演奏会としては、オーケストラと声楽家の競演だけの方が、
クオリティーも高く、すばらしいものになると思います。
「私たちの合唱が加わる意味は何なのだろう?」
舞台上で、オーケストラの演奏を聴きながら、
そんなことを思っていました。
「合唱によって、何かを伝えられるのか?」
「何かを感じてもらえるのだろうか?」
自分自身、まだそんなところには達していない。
声の善し悪し、技術の上手下手はあっても、
合唱団員、全員の気持ちが一つになれば、
聴いてくださっているお客さんと、
心を通わせることができるのではないか?
皆が、一つ一つの音を大切にすること、
その音からできているフレーズを大切に歌いきること、
細やかに流れを感じることができたら...
あとは、心から出てくる声を信じるだけ。
声を出すのに精一杯では、音楽ではないのです。
来年もまた、今年よりもっと!
私も、この演奏会を通して成長していきたいです。
ありがとうございました。
--震災十五周年を祈念して--
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(C) Akiko Yoshida
E-Mail: sonoaki♪infoseek.jp
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