犬小屋の中へ

M's FORMATの更新情報や
制作日誌、映画やイベントのコラム、
身もふたもない情報を提供します。

第15回剣道世界選手権大会

2012-05-31 23:43:25 | 剣道
週末はイタリアで開催された、剣道世界選手権大会を観戦していました。観られた方はいましたでしょうか?
改めて壮絶な試合でしたが、無事4部門(男子・女子個人戦/男子・女子団体戦)で日本が優勝しました。本当におめでとうございます!
団体戦はやはり韓国との決勝、やっぱり想像通り壮絶な肉弾戦になりましたね。。何としても勝たなければならない、日本代表のプレッシャーは相当なものだったと思います。何よりつばぜりからの離れ際を狙ってくるので迂闊に離れられないですし、微妙な構えでは瞬間的に審判に「当たった」と判断されてしまう可能性もあるので結果的に三所避けも顕著な形になってしまいがちですし。。


何にもまして今回はかなり研究されていたように思えました。特に中堅戦の正代選手の上段に関しては素早く間詰めをして、うまく間合いを消されているなという感じでしたね。片手になった時の右小手打ちも色々話題になりましたが、開始時の意表をついた逆胴が有益に働きましたね

映像は中堅・正代選手の試合

ブーイングや試合時の態度もいろいろと取り沙汰されていますが、第15回を迎えても中々解消されない事を思うと、その感覚を理解してもらえるのには時間がかかるのかもしれないですね。観客の中には実際剣道をされている方ではないかもしれないですが、太鼓を叩いて応援していた人もいたみたいですし。。
次回の開催は東京に決まったとの事ですが‥、いっその事、東西対抗戦のような形にしてナショナリズムや宗主国がどちらか、といった主張が大会の大義名分にならないように世界各国の剣士が良い形で交流を深められるように変更した方が良いのではないかと感じました。

個人的には団体戦よりも、個人戦の方が個人の勝敗に限られる部分が多いのもあってか、剣道として良い試合が沢山あったように感じました。
やはり昨年の全日本選手権で優勝した、高鍋選手の存在感は圧倒的でした。USTでは予選から見ていましたが、予選リーグ突破後の韓国選手との試合では、長場の延長戦になりましたが遠間からの面が圧巻でした。
ベスト8ではフランスの選手とリズムが合わず(大きく振りかぶって遠間から打ってくる独特剣風の選手でした)、かなり苦戦していたようですが普段見せない引き胴で勝利。決勝で見せた、栄花選手を彷彿とさせる片手突きも凄かったですが、準決勝での初太刀の相面も高鍋選手の持ち味を発揮した技でした



映像は準決勝の高鍋選手の試合
個人的には古川選手が初戦から好調で、冷静ながらここぞというところで決める試合っぷりで注目していました。それだけに準決勝で足を痛めてしまい、負けてしまったのは残念でした。

2006年に台湾に世界大会を観に行って以来、個人的には毎回注目している大会。選手や代表団の皆さんももの凄い大変な準備をされて臨んでいるのに、ニュースや新聞でほとんど取り上げられないのが残念です。。また情熱大陸あたりで取り上げてくれないかな。


クリックするとただ一撃に賭けたくなるとか


「犬小屋の中へ」公式ホームページ・M's FORMAT


最新の画像もっと見る

コメントを投稿