現代史を学ぶ/渓内謙/岩波新書/1995
ロシア現代史の専門家が書いた、史学科学生向けの入門書。
著者はスターリン政治体制に係わる権威のようである。
著者が扱っている領域が、共産主義国、ソ連である関係で、共産主義が虚構の国であることについて一切の疑問を持たない人には、歴史学の入門書となりえるが、そうでない人にとっては、著者は、虚構の政治組織を学問的に究めた異例の人という事になる。
ただ、著者のこの書は、そういう色眼鏡がなければ、学者として当たり前の良識で書かれている。「第4章 文章化」のくだりなどは、なかなかの筆致である。
ロシア現代史の専門家が書いた、史学科学生向けの入門書。
著者はスターリン政治体制に係わる権威のようである。
著者が扱っている領域が、共産主義国、ソ連である関係で、共産主義が虚構の国であることについて一切の疑問を持たない人には、歴史学の入門書となりえるが、そうでない人にとっては、著者は、虚構の政治組織を学問的に究めた異例の人という事になる。
ただ、著者のこの書は、そういう色眼鏡がなければ、学者として当たり前の良識で書かれている。「第4章 文章化」のくだりなどは、なかなかの筆致である。
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