閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

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明治天皇を語る

2015年08月28日 | 書評 日本論・國體
明治天皇を語る/ドナルド・キーン/新潮新書/2003

ドナルド・キーンが執筆した「明治天皇」に係わる、講演をもとに、新潮社編集部門が出版化した本。
意外にざっくばらんで、少し変人でそれでいて大君であられたことが書かれている。

こういう見方があるのかと、読んで思った箇所がいくつかある。

言葉遣いは京都弁、和洋折衷の暮らしぶり、大酒飲みで風呂嫌い、能をこよなく愛するというお人柄であったそうだ。
その一方、日記や手紙の類が少なく、自分の書いた字を人に見せたくなかったのではないかとの指摘がある。
さらに、人物像についえは、文献間で、書いてあることに食い違いがあることも指摘している。

ただし、側近に係わる人物評価の箇所だけは、いただけない。ドナルド・キーンが身上とする深みがない。乃木希典、陸奥宗光、尾崎行雄の記述は、書き直した方がいいくらいの感じである。

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