早期退職して実現したかったこと

早期退職して隠居すると宣言すると、多くの人はのんびりとした怠惰な生活をイメージするかもしれない。

実現したかったことを具体的に述べたい。

高校時代、１００円の文庫本の哲学書を何冊も読みながら、これらの本を受験勉強、仕事、金という束縛から逃れ、完全隠居し自由な気持ちで読めたらどんなに幸せなことかと何度も思った。

どうすれば実現するのか考えた。

それから三十数年間、五十歳過ぎても同じ気持ちを持続し続けた。具体的には、サラリーマン人生とは距離を置き、完全隠居し、テーマを見つけ研究したり、詩を書き、本を読み、絵を描き、温泉に入り、山に登る生活をイメージした。
退職後の実際の生活はどうだったかというと、少々異なる点はあるものの、大筋で変わりはない。

一言で言うと、誰にも邪魔されず、何にも束縛されず、マイペースな（知的）生活をしたかったということになりそうである。