閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

戦場の人間学

2011年12月22日 | 書評 軍事
戦場の人間学/柘植久慶/集英社文庫/1990

出版社/著者からの内容紹介によれば、「硝煙渦まく戦場。生死を賭けた極限状況の中では、どんな男が生き残り、どんな男が死ぬハメになるのか?19歳でコンゴの動乱に身を投じ、いくたの戦場を体験してきた著者が綴る、人間の本質。」となっている、叙伝的著作と外人部隊の経緯について書いてある。。

柘植氏は、傭兵として各地の戦争に参加している。
傭兵は使い捨てで、捕虜になっても救出されないが、傭兵同士の絆は強いことをがわかった。

読んで印象に残った点は、
・外人部隊は相互の信頼関係が厚い、自己犠牲を厭わない優秀な傭兵で構成されている
・フランスの戦争なのにナチス出身のドイツ軍人が参加していた
・外人部隊に王侯貴族出身者が参加していた
・南ベトナム政府軍は弱かった
・負傷した戦友を助けるより敵を倒すのが先
・国連軍がコンゴ内戦で略奪を行った
・アメリカ民主党は友邦を平気で裏切った

なお、柘植氏は慶応卒業である。原発事故で1カ月現地廻りもせず入院?し姿を見せなかったあの企業経営者も慶応だったが、同じ慶応でも出来がこんなに違うのかと読みながら思った次第である。

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