奄美自然観察記

高のフィールドより

打田原・前肥田ウォーキング観察会  オオハマボウの大木など

2017-09-17 18:57:51 | 植物





台風18号が舞い戻ってきたものの、午後には奄美を去っていくものとみられるため、打田原・前肥田ウォーキング観察会を実施しました。午前8時30分、笠利町の喜瀬(きせ)漁港に集まり、車に乗り合わせ、まずは喜瀬の西側の道路脇にあるシイノキカズラの花(写真1枚目)を観ました。シイノキカズラは、海岸やマングローブ周辺などで見られますが、奄美ではみられる場所が限られている数少ない植物です。近くに咲いていたハマセンナなども観た後、打田原(うったばる)の方へと向かいました。打田原海岸には、立派なトイレやシャワー室なども整備されています。少し風が強いものの、それほど雨は降っていません。最初にすぐそばにある塩焚き小屋(写真3枚目)で、塩焚き作業しているところを見学しました。昔は、塩焚きが盛んで、その塩で物々交換などをしていたようです。それから集落を通って、前肥田(まえひだ)の方へ散策していくと、道路脇にパパイヤの雄株なのに実が付いている(いわゆる「オカマパパイヤ」)を観ることができました(写真4枚目)。




前肥田集落に着いて奥の方へ行くと、大きなガジュマル(写真1枚目)の並木があります。特にそのガジュマルと絡みついたオオハマボウの大木が見事です(写真2枚目)。その幹がガジュマルに絡まれて締め付けられているのに、逆にガジュマルと絡み合って5~6mも高く見事に成長していて、ちょっと感動ものでした。ここで、台風の影響でしょう雨が降ってきたので、ガジュマルの下で雨宿りしました。地面には、大きなムラサキオカヤドカリがいました(写真3枚目)。







しばらく雨宿りしていましたが、なかなか止まないので小降りになったところで、前肥田海岸(写真1枚目)へ降りて散策しました。浜にはハマゴウやグンバイヒルガオなどがみられたのですが、特に葉が大きく生き生きとしたモンパノキの花が見事でした(写真2、3枚目)。他にもアメリカネナシカズラ(写真4枚目)やスナヅル(写真5枚目)などを観ながら歩いていると雨が本降りになってきたので、近くにあった前肥田の集会場の脇で雨宿りをしました(写真6枚目)。





そろそろ台風が北上して雨が止むはずなのに、しばらく雨宿りしていても、なかなか止みません。しかたないので、雨宿りしながらお昼のおにぎりなどをいただいていると、30分ぐらいしてやっと雨が止み陽が射してきました。再び前肥田から打田原に向かっていると、途中でオキナワスズメウリのかわいい花と実が一緒に付いているのが観察できました(写真1,2枚目)。打田原に着くと、傍にあった塩焚き小屋でソテツの実の粉で作った「ナリうどん」(写真4枚目)や「ナリがい」を食べて帰りました。

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