奄美自然観察記

高のフィールドより

何故ぶら下がる?  ルリモンホソバ(幼虫)

2019-06-29 18:46:23 | 昆虫





昨日、ルリモンホソバの幼虫の赤い脚が観たいと書いたのですが、早くもその機会がやってきました。今朝、林道脇にぶら下がっているルリモンホソバの幼虫を見つけたのです(写真1枚目)。しかも、赤い脚が丸見えで、前方に3対、中央で4対、後方に1対の赤い脚が付いているのが判ります(写真2枚目)。結構高い所からクモの糸のようなものでぶら下がり、白いフワフワの毛に風があたり大きく揺れていました。蛾の幼虫などが糸でぶら下がるのは、一説によると、自己防衛のためのようです。つまり、葉の上などにいた幼虫が捕食者などに身の危険を感じた時、逃げるためにとっさに葉から落ちてしまうのです。その時、口から糸を吐き出して空中でぶら下がり、危険が去った後に、再び糸を手繰り寄せて元の葉に戻り、食樹である同じ葉を食べられるようにするようです。ただ、このルリモンホソバの場合、かなり長いモジャモジャの毛があるので、捕食者の鳥などもあまり食べないのかもしれません。とすると、あの長い毛で風に大きく揺れて、別の場所に移動するためにぶら下がっているのかもしれません。うむぅ~、まだまだ謎が多い毛虫のようです。夕方、ウォーキングコースのアカギに1匹いた幼虫は、4匹に増えていました(写真4枚目)。この時期、けっこうたくさんの幼虫が観られるようです。

5年前の今日  10年前の今日

【島口バージョン】(キシゆむた)
長くなりましたので省略いたします。すみょうらん。

この記事についてブログを書く
« 美しい蛾の幼虫  ルリモン... | トップ | カラスが毛づくろい?  イ... »

昆虫」カテゴリの最新記事