野茶坊ちば野茶坊 シマぬ無らぬ野茶坊
夜や里下りてぃ 昼や山ぬ育ち
島唄の野茶坊節に唄われた野茶坊は、幕末の奄美大島に実在したとされ
ていて、その棲処のひとつとされる「野茶坊の岩屋」に行ってきました。奄
美の森の最も奥深い渓流沿いにその場所はありました。二つの大きな岩
の間に供え物が置いてあります。超人的な能力で島中を駆け回り、様々な
いたずらもしていたようですが、なぜか島民に愛され、島唄で唄い継がれて
きたといいます。薩摩の圧制下の奄美で自由奔放に生きた野茶坊に、今で
も親近感を持つ人は少なくないのではないでしょうか。
【島口バージョン】(キシゆむた)
島唄ぬ野茶坊節ち唄わったん野茶坊や、幕末ぬ奄美大島なんてぃほんと
にうたんちいゃとぅてぃ、うん屋ぬちいちちいゃれぃん「野茶坊の岩屋」ちい
じきょうたっと。島ぬむる山奥ぬこらぶちなんてぃうんどろやありょうたっと。
たあちぬだいばん石ぬええだなんてぃくぬぐぬおっせらとぅりょうたっか。ち
ゅちもおもわらん力ばむちゅてぃ島中ばはしり回てぃ、だんだんないたずら
だかしゅりょうたんあんべぇじゃが、ぬががぬ島ぬちゅに好かってぃ、島唄
ち唄い継がってぃきょうたんちゅか。薩摩にわっさんくとぅべりしらてぃちゃん
とぅき、どぅぬしいちゃかんにしぃぬうでぇんしっちゃん野茶坊ば、なまあたん
ち好きな島ぬちゅやふっさりょんやあなんかい。
今度、ぜひ一度連れて行ってください。