奄美自然観察記

高のフィールドより

茎と根だけで半年余りも生きた  ナギラン

2024-07-12 17:25:46 | 植物

今日はこれまでずっと晴れっぱなしの天気が、珍しく一日中曇りぎみで、昼過ぎには雷を伴ったにわか雨も降りました。さて、今日は半年余りの沈黙の末、見事に復活したナギランの話。昨年12月13日(写真1枚目)までは、それまでずっと元気だったナギランだったのですが、12月27日には地上から5cm茎の付近で何者かにかじり取られているような姿(写真2枚目)になっていました。想像ですが、たぶんその当時近くで糞を目撃しているので、アマミノクロウサギによってかじられたのではないかと思われました。その後も、ここは少なくても月に2回程度は訪れる場所なのでその都度観てきたのですが、そのまま葉が出てくることはありませんでした。ところが、この間7月6日に観たところ、新しい葉を出しているのが分かりました(写真3枚目)。何と半年以上、かじられた短い茎と根だけで生きていたことになります。ナギランは葉による光合成だけでなく、根によっても菌類から栄養を受け取っているとの話を耳にしたことがあります。すっきりと理解できるような気がしました。

 

5年前の今日  10年前の今日 

 

【島口バージョン】(キシゆむた)

長くなりましたので、省略いたします。すみょうらん。