第1問(配点30点)
(a)A社の子会社による強み(15点)
(1)事業基盤が安定している。(3点)(与件)
<理由>経営資源(人・モノ・金・情報)
①資金面でフォローがあるから(ここも一般的な子会社の強み)(3点)
②人材面でのフォローがあるから(ここも一般的な子会社の強み)(3点)
③取引面(信用力、ブランド力など)でのフォローがあるから(ここも一般的な子会社の強み)(3点)
④情報面(市況、商品など)でのフォローがあるから(3点)
×経営が安定しやすい。(一般論)
(2)親会社からの自立性が保たれている。(3点)
(b)A社の子会社による弱み(15点)
経営の意思決定に親会社から一定の制約を受ける。(3点)
<具体例>
①取締役の人事(3点)や大規模投資(3点)、賃金制度等の人事制度の整備(3点)の意思決定に親会社が関与する。
②親会社の経営方針(グループ再編など)に対応する必要がある。(3点)
第2問(配点30点)
(設問1)(15点)
(1)輸出入事業の拡大の記述(8点)
・ファインケミカル品と環境化学品等の既存商品を強化する営業拠点として活用。(5点)
・廉価の調達先の発掘(3点)
(2)新規事業の推進の記述(7点)
・原材料の委託製造をコーディネートする事業拠点として活用。(5点)
・製造委託先の開拓(2点)
※今後のビジョン達成のためには両方が記載する必要がある。
(設問2)(15点)
(1)余剰経営資源を活用する。
<具体例>
①事業や営業拠点を譲り受ける。(6点)
②余剰人員のうち30歳代の中堅社員を採用。(2点)
<効果>
①ファインケミカル品や環境化学品の既存事業拡大(4点)
※ファインケミカル、環境化学が書かれていないとー2点。
②コーディネート事業の新規事業拡大(4点)
③販売・売上の拡大(1点)
※②については、ちょっと議論が必要であるが。
第3問(配点30点)
(設問1)(15点)
・組織構造の問題とその結果
①国内事業と海外事業が個別に運営(5点)、情報の組織的な共有ができない。(3点)(8点)
②国内事業で商品別組織と地域別組織が混在(5点)、専門的なコーディネートサービスが提供できない。(3点)(8点)
③社長が各部署を直接統括(3点)、意思決定が遅く機動性にかける。(1点)(4点)
④輸出入事業と新規事業が分散(3点)、責任の所在が不明確である(2点)、総合力が発揮しにくい(1点)。(5点)
(設問2)(15点)
・結論
①事業部制組織の構築(8点)
※ただし、商品別か事業部内容別かは判断に迷う。
・理由
①専門的なコーディネートサービスの実現(4点)
②事業部ごとの採算性評価、最適資源配分(4点)
・具体例
①商社事業部と新規事業部(3点)
・効果
①継続的な成長(1点)
②売上向上(1点)
③新規ビジネスモデル構築(1点)
第4問(配点10点)
①新規事業の展開に対応した組織文化を醸成し辛い。(5点)
②柔軟に対応できる、長期的な人材育成が出来ない。(5点)
③機動的な人事配置が困難。(5点)
④新しくビジネスモデルが作れない。(2点)
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