数年前アマゾンで買った原始仏典の一部より紹介します。
「人」南伝 相応部経典
お釈迦さまがサーヴァッティーのジェータ林なるアナータピンディカ (給孤独) の園におられる時、コーサラ国王パセーナディが訪ねてきた時の会話。
お釈迦さまが、
「大王よ、世には四種の人がいる。それは、①闇より闇に赴く者、②闇より光に赴く者、③光より闇に赴く者、④光より光に赴く者である」と述べられました。
以後、長いお経が続きますが、簡潔にまとめると、
『「①の闇より闇に赴く者とは、卑しい貧窮の家に生まれ、見た目も醜悪で多病、そして、身と言葉と心で悪行を為し、死んだ後には悪道・地獄に堕ちるタイプ」、
「②の闇より光に赴く者とは、卑しい貧窮の家に生まれ、見た目も醜悪で多病、しかし、身と言葉と心で善行を為し、死んだ後には善趣・天界に生まれるタイプ」、
「③の光より闇に赴く者とは、恵まれた高貴な家に生まれ、美貌に恵まれ、衣食住に不自由なく、しかし、身と言葉と心で悪行を為し、死んだ後には悪道・地獄に堕ちるタイプ」、
「④の光より光に赴く者とは、恵まれた高貴な家に生まれ、美貌に恵まれ、衣食住に不自由なく、その上、身と言葉と心で善行を為し、死んだ後には善趣・天界に生まれるタイプ」、この四種である』とのことです。
真理そのものである仏教は、一切の差別心が無く、排他性も無い。「一切平等」と言うのは、「全て自分自身が行った行為が自分自身に返ってくる」と言う因果応報の真理の上に成り立っていると言う意味です。
日本には古代の神々がおられますが、「神々が何もしなくても神々なのではなく、生前、天に生まれ変わる徳を積んだ方々が、神々に成ったと言うのが正解です」。
菩提樹下で悟りを開いた (覚醒した) お釈迦さまは、何度も書いたように、御自身の過去世を無数に思い出し、他の人々に目を向けると、他の人々の無数の過去世も全て見え、他の生物に目を向けると、他の生物の無数の過去世も全て見え、宇宙の転生も見えたと言う体験をされておられるのが基本となっています。(宿命通・天眼通)
万事塞翁が馬 (ばんじ さいおうがうま) と言うことです。
今の幸福がいつ不幸に転じ、不幸が幸福に転じるかわからないので、常に脚下照顧 (きゃっかしょうこ=禅語) が大切であります。
以前、テレビか何かでやってましたが、「高額の宝くじが当たった人の95%が、数年以内に文無しになっていたり失敗している」とデータがあるとか。
成功した5%は、家のローン全額返済したり、残りは預金したりして堅実に動いた人。
私は宝くじ買わないんで、そもそも当たりませんが、
高額当選したら、まず、「他人に自慢する」「有頂天になる」のが人の心理でしょう。そうなったら、たいてい失敗する道を歩む気がします。他人に話したら、「ワラワラと」人が寄ってきますからね。
昔は買ってましたが、今まで当たった最高額が10万円。あとは、一万円?と5千円が数回・・・だったと記憶しています。
後のベランダで、スズメが「ちゅちゅちゅちゅちゅ」と言っています。
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