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ザックの攻撃サッカーは柿谷の進化によって完成される「パスサッカーだけで勝てる時代は終わった」8/2

2013-08-03 14:25:55 | サッカー
チャンピオンズリーグでのバルサの敗退、コンフェデでのスペイン代表の敗退によってパスサッカーだけで勝てる時代が終わったことが証明された。手数をかけないで得点を奪う攻撃とのコラボレーションが必要。

パスを中心とした「ポゼッションサッカー」という遅攻と「堅守速攻」という速攻の融合がこれからのサッカースタイル。東アジア選手権での「柿谷」のパフォーマンスは、ザックの攻撃サッカー完成のためのワンピースを暗示してくれた。

ザックの頑固な性格については依然触れたが、ザックは性格は頑固であっても頭は柔軟であることを東アジア選手権の中で見せた。ザックがこの「柿谷」というワンピースをどう料理するか今後が見ものだ。

Sergio Levinskyは次のように語っている。(抜粋転載)

センターフォワードが重要な役割を果たしたバイエルンの攻撃的特徴もまた、バルセロナが抱える不安要素を浮き彫りにした。

 バルセロナとスペイン代表に欠けるもの。それは前線でライバルのセンターバックに脅威を与え続け、攻撃に深みを加えるセンターフォワードの存在である。

 アルゼンチンやコンフェデ杯のブラジル、ウルグアイといったチームは、高いボール支配率を必要とせず、ストライカーの能力を生かすことでバルセロナやスペインと同等、もしくはそれ以上に効率的に得点を奪うことができる。この事実は、バルセロナとスペインがセンターフォワードの役割を再考する必要があることを物語っている。

 バルセロナとスペインが改善すべき最も重要な課題は、ボール支配率の高さがゴール数に比例させることができていないという効率性の低さにある。ほとんどの試合でライバルを圧倒しながら、内容に相応しい結果が得られない。その原因は“9番”の不在にあると私は考える。スペインはコンフェデ杯で得点王に輝いたフェルナンド・トーレスを擁していたが、相手に与える脅威に関しては不十分だったと言えるだろう。

得点力と攻守の切り替えの早さが鍵
 これは私見ではある。だがバルセロナの輝かしいサイクルの中でも最高の強さを誇っていた時期には、センターフォワードのサミュエル・エトーがペナルティーエリア内に侵入し、チームメートにゴールへの道を切り開いていた。

 また、当時はトゥレ・ヤヤが攻守の切り替えにおけるスピードやパワーといった、現在のチームに欠ける要素を加えていた。

 いくら美しさに満ちた称賛すべきプレースタイルであっても、それらの課題を克服できなければ、ハイレベルなコンペティションでは完成度の高いライバルに対抗できなくなっていくはずだ。

 昨季すべてのタイトルを総なめにした上、グアルディオラとともに更なる進化を遂げようとしているバイエルン。そしてルイス・フェリペ・スコラーリが率いるコンフェデ杯を制したブラジルは、すでにそのことを証明している。

 ゲームの支配力の高さを得点力に結びつけ、攻守の切り替えスピードを増すことによってライバルのプレスを打破すること。それは“ティキ・タカ”と呼ばれる美しいプレースタイルを確立した2チームが取り組むべき、大いなる挑戦となるだろう。


私は、以前「柿谷」について、下記のように評した。

「柿谷」
まだ柿谷は世界標準の選手にはなっていない。Jトップレベルの選手が海外から呼ばれ移籍し、そこで彼らの才能・実力が問われる、世界標準かどうか。香川や本田や長友はその壁を突破したが、その壁を超えることができない選手たちも多い。柿谷のプレイはJで通用してもアジアではどうか、ましてヨーロッパの強豪国ではどうか?残念ながら今のプレイでは難しい。

柿谷はプレイスタイルは違うが香川とよく似ているように思える。香川は、サッカーをする環境つまり舞台のグレイドが上がるにつれ進化し続けてきたプレイヤーだ。香川はさらに進化するだろう。一見同じようなプレイスタイルをし続けて変わり映えしていないように見えるが、着実に進化している。柿谷も、どうも香川と同タイプのプレイヤーに思えてならない。

それは素質とセンスだろうか。より高いレベルの環境でプレイさせればさせるほど、それに比例するようにプレイの質が高まるタイプ。今は、Jレベルのテクニックしか発揮されていない。それで通用しているため。1日も早く世界という舞台に送り出してやりたい。そこで大いに通用しない経験をさせてやりたい。そうでなければ、彼の内に秘められた素質がセンスが開花することなく、小さくまとまってJという狭い世界の中で選手生命を終えることになってしまう。

柿谷のスピードは単なる直線的なものではなく、「テクニック」「クリエイティブィティ」のスピードと表現したらよいのか、表現力に乏しいのでうまく言えないが、そんな独特なものを持っている。なので、香川や本田と同様、なるべくゴール近くでつまりセンターでプレイさせてやりたい。香川や本田がどうしても真ん中真ん中を突こうとするのは、溢れるアイデアと閃きがそうさせてしまうから。柿谷にもゴールに近いセンターで閃きと創造性を表現させてやりたい。それも世界という舞台で。

課題だったメンタルもどん底から見事這い上がってきたのだから問題ないだろう。きっと柿谷は日本の窮地を救ってくれるそんな存在になってくれるはずだ。ワンダーボーイ候補。



まだまだ柿谷はJリーグレベルで世界標準には達していない。と見ている。しかし、長友はどうであったか?本田はどうであったか?香川はどうであったか?柿谷のようなタイプの選手は、ステージの高さに応じて成長ではなく進化を遂げる選手。充分期待できる。

柿谷の非凡な面は実際に彼とプレイしてみなければ体感できないと思うが、プレイの中に遅・速があり、硬・軟がある。初めて対戦する相手にとっては彼を捕まえるのに苦労するだろう。ワールドカップのような短期決戦向きの選手だ。

パスを中心としたポゼッションサッカーに、柿谷・香川をワントップに起用しての速攻によってザックの攻撃サッカーは完成される。特に柿谷は、パスサッカーも器用にこなせる才能も持っている。試合の流れ、対戦相手によって、さらにポジションチェンジも含めて巧みにパスサッカーを中心とした遅攻と手数をかけない速攻とをコラボすることができる。

もしこの攻撃スタイルが完成すれば、「攻撃」に関してザックサッカーは世界を驚かせることができるだろう。

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