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武田先生のブログを拝読してー②

2013-02-20 20:25:34 | 教育
◆ 制度の問題

「私も教室に行くことだけがイヤだった時もありました。また、あのうるさい、講義を聴かない学生に真剣に教育をしなければならないのは辛いのです。人が一所懸命話していても、メール、ゲーム、私語、ジュースですから、先生が冷静でいろというのは無理なのです。」

武田先生はブログの中で上記のように述べられた。


伝家の宝刀補助金

大学によって若干の違いはあるが、授業は「単位制」と呼ばれる制度を中心に運営されている。卒業までにある決まった数の科目を履修し合格点を取らなければ卒業できないという制度だ。
合格点は、テストの点数と授業の出席時間数で決められる。

合格点の良し悪しによって就職が左右されるのであれば、必死に授業に臨むだろうが、大学での成績はあまり就職には影響しない。
要は、点数はぎりぎりでも決まった単位数合格点を取れれば卒業証書はもらえる。
卒業証書さえもらえればそれでいい。

我々が学生の頃は、「携帯電話」がなかったので授業中にメール・ゲームはなかった。
おしゃべり・居眠りは当たり前だった。
それに「代返」というのがあった。
授業に出ない学友に代わって出席の返事をするというもの。

いずれにしても、今も昔も変わらずの無味乾燥とした授業内容。

もっとも、30人以内のゼミ形式授業では、おしゃべり・居眠りの余地はなかった。
授業形態にも問題があるのではないか。

アメリカの大学のように、授業をしっかり聞いて、膨大な量の宿題を与えられて、消化できない学生はどんどん切り捨てていく、テストに合格しない生徒はどんどん留年させていく、そういう制度であれば、授業中にメールやゲームなどしている余裕はない。

文部省が子どもたちをよくしよう、国力を上げようなどと思っていないので、むしろ「一億総○○」を目論んでいるので、日本ではアメリカのような制度は採用されない。
大学側も教育よりも経営の採算性を最優先している。

文部省の意向を無視して、授業の質を高め教育の質を良くする方向を目指す大学が出てもいいようなものだが、
文部省は「お金」と「制度」で大学を縛って、それを許そうとしない。
文部省の言いなりにならないと大学の経営が成り立たない仕組みを作ってしまっている。

武田先生もブログでその点に触れられたことがある。
たくさんの落第生を出すと、「補助金」をカットされたりストップされたりすると。
落第生の比率はごく低い割合に抑えられているそうだ。
そのため、授業態度が目に余るとしても、落第させることが難しいそうだ。
文部省の意のままになるように、「伝家の宝刀補助金」をうまく使って大学を管理している。

「補助金」の額、東大だけでも年間200億を超えるのではないだろうか?
「補助金」で文部省は大学をコントーロールしている。
しかし、この「補助金」、元をただせば国民の年貢(税金)ではないか。

自分の払った金で、自分の望むところではないやり方を押し付けられ、
教師も生徒も時間と労力を空費している。
不思議な仕組みがまかり通っている。





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