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日本ーヨルダン戦

2013-04-02 19:41:01 | サッカー

ワールドカップ・オリンピックいずれも国を背負っての戦い。
それは戦争である。代理戦争とも言われている。
圧倒的に戦力に差があるのであれば、敗れることは致し方ない。
当然、アウェー、ピッチ、レーザー、笛、本田・長友の欠場その他ネガティブな要素すべてを含んだ上での戦力分析で圧倒的な差があるのであれば、敗れても致し方ない。

詳細を検討するまでもなく、それほどの差があったとは思えない。
本人の言通り監督が戦犯であったことは言うまでもない。
裏を返せば、ヨルダンの勝因は、監督の分析と戦術・采配にあったと思う。

ただ、勝敗の行方を左右した最大のポイントは、
監督も含めて、どちらのチームがより「勝ちたい」気持ちで戦ったかによる。

ヨルダンは玉際で日本を圧倒していた。
小手先だけのプレーいや足先だけのプレーはなかった。
一方日本はどうだったか?

大事な試合になると、5日ぐらい前から無口になりナーバスになり徐々に気持ちを戦闘モードに高めて入り込んでいく一人の選手がこの戦いにはいなかった。
この選手と共に準備をしていくと自ずとまわりも戦闘モードに入り込んでいくことができたが、
ヨルダン戦ではその闘将が離脱していた。

ワールドカップ南アフリカ大会もこの闘将がもしいなかったなら、目も当てられない結果に終わっていただろう。
1年後と迫ったブラジル大会本番、ここでは前回以上の結果が求められるはずだ。
つまり世界一を目標としているはずだ。
そこから逆算してのヨルダン戦のザック采配であった。

ワールドカップまで約1年、
新たな攻めのセットとして香川を中心としたバルサのサッカーを髣髴(ほうふつ)させるようなサッカー、
香川・清武・乾(セレッソ)+岡崎セットを華々しく登場させる必要があった。
本田セットと香川セットという二つのリズムの異なる攻撃パターンを確立してはじめて、
ブラジルワールドカップを戦える最低条件が整う。

もし、この二つのセットがこけてしまっても第三のオプション中村憲剛のセットがある。
憲剛オプションはすでに南アフリカ大会で用意されていたオプション。
これが計算できることは証明されている。
ヨルダン戦で試す必要はなかった。

したがって、本田セットに代わる第一セットとして新たに香川セットを確立する必要があった。
プレッシャーのかからないただの強化試合でそれを試してみても何の参考にもならない。
出場が決まるワールドカップ本番さながらの状況で使えるかどうかを試さなければ判断を誤る。

が、見事香川セットは空中分解してしまった。
香川をワールドカップ南アフリカ大会に連れて行かなかった岡田監督の決断にカズ外しのときと同様疑問を抱いていたが、ヨルダン戦の香川を見てその理由が納得できた。

このふがいなさを心に刻んでマンUに戻り、今一度プレイスタイルを進化させてほしいものだ。
それを支えるメンタルの進化は言うまでもないが。
能力的にも時間的にもまだ間に合う。

指揮官ザックとしては、香川セットが使えないことが明らかとなってしまった以上、
怪我で計算が立たない本田が万が一駄目なときのために本田セットで同じようなタメの持てる選手を用意しておかなければならなくなった。
本番まで1年、若い選手を登用して使えるまでにするにはあまりにも時間が足りなさ過ぎる。
ここはベテランに、例えば小笠原のような選手に一肌脱いでもらう必要があるかもしれない。
小笠原ならタメを作れる、ミドルも打てる。一つポジションを下げて衰えの見える遠藤の代わりもできる。
早く代表に召集してコンビネーションを作る必要を感じる。

香川セットが完成していない。本田セットで本田が出場できない場合。
小笠原セットで守備的にスタートして、リードしていればそのまま。
同点もしくは負けている場合は後半早々、憲剛セットを投入。
つまり、本田が出られない場合は、憲剛セットが切り札となる。

今回の敗戦の具体的中身を見ると、セットプレイを含むディフェンスに問題があったことも明らかだ。
ディフェンスのリーダーが吉田一人ではタフなワールドカップを勝ち切ることは難しい。
ここにも、リーダーシップを発揮できる人材をもうひとり用意する必要がある。
本田同様かつて闘将と呼ばれた男闘莉王。
闘莉王は今のままでは全く通用しない。前回ワールドカップで燃え尽きた観があるから。
もう一度戦闘モードにして一から体を鍛えなおさなければならない。
映画ロッキーのバルボアのように。
ただ、時間的にはまだ充分間に合う。



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