子育て相談室

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「心の基地」ができる

2013-01-23 17:09:29 | 教育
母子の心と心がしっかりつながった状態を
平井先生は「心の基地ができた」と表現されている。

「心の基地はお母さん」。
なぜ「お母さん」でないといけないのか?
父子との間には「心の基地」はできないのか?
と悔しさを感じてしまうが、「母港」という言葉があっても「父港」という言葉はない。
へその緒の関係には勝てないのかもしれない。

とにかく、全幅の信頼感と安心感をもって身も心もすべてを委(ゆだ)ねきることができる存在
それを先生は「基地」と表現されている。

では、お母様がお子様の基地になるためにはどうすればよいのか?
これは技術的なノウハウで論ずるものではなく、
理屈を超えて自然にあふれて来るような何かで、書くまでもないことかもしれないが。

「胎教」が大事とばかり、
妊娠中に「モーツアルト」を聞いたり「英語」を聞いたり、世界の名画を鑑賞したり、
別に害になるわけでもないしいいじゃないかと思われるかもしれないが、
聞いたり見たりしているときのお母様の心の状態が問題となる。
クラッシックの音楽が嫌いなのに「モーツアルト」を聞いていても、
その不快感がダイレクトにお腹の赤ちゃんに伝わり、赤ちゃんも同様の不快感を感じてしまったり、
あるいは生後クラッシック嫌いになってしまったりすることも考えられる。

「心の基地」ができるかどうかの観点からいうと、
お腹の中の赤ちゃんに何を聞かせるかより、
お母様の精神状態がいかにハピーな状態でいられるかのほうが大切。
お母様がハピーであればお腹の中の赤ちゃんもハピー。
妊娠中は、いつも幸福感に包まれるようにゆったりと過ごすことが大切。

とは言っても、幸福感に包まれるからといって、
酒やタバコにしたることは避けてほしい。
これは、胎児の肉体的な健康に悪影響を及ぼしてしまうから。
妊娠の可能性がある女性は、タバコはなるべく早い時期にやめるようにし、
お酒も控えるようにしてほしい。






親はなくとも子は育つ

2013-01-23 00:03:38 | 教育
前回、人生を幸福に導く魔法の杖について説明した。
その魔法の杖とは「やる気(意欲)」。
あれこれやろうとすると子育てはたいへんになるが、
「やる気(意欲)」が育つことだけに集中するのであれば、そんなに難しいことではないとわかっていただけたと思う。

この「やる気(意欲)」が育つためには、
「天才君の邪魔をしない」でお話したように「邪魔をしない」ことが第一。
親はなくとも子は育つ」と言われているが、
ある意味、邪魔をしないという観点からいうとこれは正解。
このくらいのおおらかな気持ちで子育てに臨んだほうがうまくいくのじゃないかな?

先日
3歳くらいのお子様の手を引きながら歩いているお母様を見た。
お母様に手を引かれている子どもは、車道側を実につまらなさそうにうつむいて歩いていた。
お母様はといえば、手をつないでいないもう一方の手にした携帯に気を取られ、
お子様のほうには心ここにあらずのようだった。

地下鉄の車内でも、
子どもをベビーカーに乗せ、子どもの顔が見えないような位置にお母様が腰を下ろし、
携帯に夢中になっているありさまを見たことがある。

「子どもの邪魔をしない」ということと「放っておく」こととは全く違う。
どうかお子様から目を離さないでいてほしい。
目を離さないと同時に、いつもこころをつないでいてあげてほしい。
お子様と一緒のときくらい携帯は使わないでいただきたい。

子どもの「邪魔をしない」ことに取り組む前に、
まず、お子さまとのこころのつながりができているかを今一度確認してほしい。
もし、つながりができていないのであれば、
あせらずにそこからスタートしていただきたい。