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飲み屋のオヤジのひとりごと

金沢の居酒屋のオヤジが近江町市場のことや料理。ちょっときずいたことなどを書いていきます

受験勉強

2006-06-30 01:23:33 | 料理人の雑感

我が店も営業中は、いつも有線放送をかけています。
いつもはちょっと、ジャズっぽいプログラムをかけていますが、営業が終了すると、有線の中にあるFMのプログラムに変更します。

最後に一人で片づけをしながら、「ジェットストリーム」を聴きます。
「今宵も、伊武雅人が送りいたします。」

受験勉強の合間?にいつも聴いていました。
その頃は、若山 玄三さんだったと思いますが・・

静まり返った家の中で、蛍光灯の灯りの元傍らのラジオから「夜のしじまの中から・・」
と聞こえてくるとついつい?聞き入ってしまいました。
(何をしていたのでしょうか?)
あの声が悪い・・ジェット機の翼の音にツイツイ誘われてしまったのです。

勉強していたはずなのに・・

今は、その声を聴きながら1人、静かに酒をあおっています・・
単なる酔っ払いですが・・・・・・
             チョット、昔に浸っていたオヤジでした。

 


花金最近の傾向

2006-06-17 01:48:29 | 料理人の雑感

今日は花金。
最近の傾向として、花金でもコース料理の注文が本当に少なくなってきました。
皆さん、席だけの予約が多いようです。
店にお見えになってから、注文です。
花金の今日はおかげさまで、ひっきりなしの注文でした。
あまりお待たせしたお客様もいなかったようで、ほっとしています。

ある時期、某掲示板に「美味しいけれど、料理が出てくるのが遅い」
と書き込みされたことがあります。
それ以後、出来る限り早く出すように努力してきたつもりです。
忙しい日は、終わってお客様から「遅かった」とのクレームが今日は無かったね・・
この言葉が一日の締めくくりになってしまいました。

女房殿とこの言葉を交わしたときから、二人とも座り込んで暫く動けません。

「さあ、片付けて早く帰ろう」
気がつくと、もう1時過ぎです。

今日も一日、感謝。
明日も頑張らなくっちゃ。
お休みなさい・・・パソコンに向かいながらグーグー・・・


料理ということ

2006-05-09 01:43:31 | 料理人の雑感
20年程前になるでしょうか・・
歳をとりましたね・・
山中のかよう亭さんに半年ほどお世話になりました。
石政さんという料理長の下で仕事をさせていただきました。
正直、それまで付いたオヤジさんとはまったく違いました。
自分で山野草を採りに行って、自ら竹を切って器を作り、沢庵を漬け、梅干を漬け・・
朝、6時には調理場に入っていらっしゃいました。
下で仕事をする人間には大変です。
昼の休憩時間に山に入ります。うっかりしていると一人で山に行ってしまいます。
内心ほっとしたこともありましたが・・

そんなオヤジさんが色々話してくれました。
今になって、ようやくその幾つかの事が理解できるようになって来ました。
オヤジさんが言いたかったことは「自然の恵みをどう素直にお客様に提供するか」そんな思いだったのではないでしょうか。
先日、筍を掘っていて、ついついオヤジさんを思ってしまいました。
街中で商売している以上、なかなか難しいことですが改めて、料理[自然の理(コトワリ)を、ハカル]という言葉を噛みしめてみたいと思います。


連休の仕事

2006-05-01 16:03:14 | 料理人の雑感

連休は、我々にとっては頭の痛い日々です。
昔(?)旅行に来られるお客様は、ある程度計画を立ててこられました。
最近のお客さんを見ていると、目的地についてから地元の情報誌やメディアを見て、行く先を考えられるようです。
前は、連休前だと数週間から数日前に予約が入っていました。
今は、当日の朝に予約してくるお客様が多いように思われます。
当日の予約は未だしも、予約もなく突然にやってこられます。
当然、皆さん食事時は一時です。
一気に店が詰まってしまいます。
出すのが一時で間に合いません。
材料の方も見込みでしか仕入れられません。
お客さんが求めるもの、美味しいものを出したいーー
そんな気持ちどころではありません。
自分が、調理の機械になったつもりで・・・・
仕事を終えて、何だか虚しさが残ります。
忙しさは有り難いのですが・・
アーアー
ため息が出ます。


 


春告鳥

2006-04-14 02:02:20 | 料理人の雑感
春眠暁を覚えず・・
最近、風邪か花粉症のせいか、やたら眠いです。
仕事中も眠気が襲うことがあります。歳でしょうか。
春告鳥(うぐいす)の声が聞こえるそうですが、街中で見かける鳥といえば電柱に並んだ烏か鳩
夜中に、電柱に烏が整列している様はなんとも不気味ですが・・
ヒッチコックの「鳥」を連想してしまいます。

私の父は、ごく平凡なサラリーマンでした。
そんな父を見てサラリーマンにはなりたくないと思っていました。
自分で独立して・・
商売をやってきて、父親の生き様と自分の生き様とどっちもどっち・・
天国の父親は、今どんな風に今の息子を見ているのでしょうか?

そんな父親が、趣味?で鳥を獲りに行っていました。
今の世の中では、警察沙汰になっているかもしれません。
ただ、父は網を1度も使いませんでした。
所謂、トリモチというもので、囮の鳥を使って、猟をしていました。
何度jか、一緒に連れて行かされました。
飼っている鳥を籠に入れて、自転車で一緒に出かけます。
鳥が怯えないように黒い布を被せて自転車の荷台に載せてゆきます。
自転車を押しながら山道を進んでゆきます。
自分が思うような場所に着くと、木の枝に鳥かごを据え付けてトリモチを塗った棒を鳥かごの近くに設置します。
後は、ただ待つばかりです。

鶯が、仕掛けにかかります。
バタバタして、羽根にまでトリモチが着いてしまいます。
ソット摑んで捕獲します。羽根についたトリモチをやさしく取ってあげます。
怯えた鳥は、スグに用意したもう一つの鳥かごに入れて、黒い布を被せます。

獲ってきた鶯は、なかなか上手には鳴いてくれません。
飼っていた鶯を、近くに置いておきます。
最初は、「ホーホケビチョ」と鳴いていた鶯がそのうち、飼っていた鶯のまねをして、
「ホーホケッキョ」と鳴きだします。
2匹の鳥が「ケキョケキョ」と、合唱を始めます。

街中に、こんな長閑な時間がありました。