4月に入って1cmの積雪、こんな年は記憶にないほどです。
それでも春はやってきました。
きょうの金沢は、青空が広がって見事な「春」です。
近江町市場の向かい「市媛神社」の桜も急き立てられたように昨晩から開き始めました。
昨日の朝は、こんなに花開くとは思いもよりませんでした。
ちょっと離れた所に植えられた「モクレン」の白い花も爛漫で、一気に春がやってきたようです。
明日・明後日は、桜の名所は人で溢れかえることでしょうね。
大雨。地震。日本列島は異常気象に襲われてこの夏は・・・
お盆に入って連休を迎えると「夏」がやってきました。
おかげさまで、県外から沢山の観光客が来沢され、ここ武蔵が辻にも沢山の県外ナンバーの車が見かけられました。
1年前、金沢は「浅野川」の氾濫で大変な被害を受けました。
大雨の後、まっ青な空の下、埃にまみれて家財道具を運び出す被災者の方々。街全体がほこりっぽく、流れ落ちる汗が黒ずんで・・・
3週間前、金沢温泉郷の一つ「曲水温泉」に行ってきました。
途中「七曲橋」というのがあるのですが、昨年の雨で流されてしまい未だに仮設橋で、ブルトーザーの横を通って目的地に。
温泉は、ナトリウムカリウムの塩化物泉で、塩分が強く苦味があり、豆乳の中に入れるとおいしい豆腐が出来そうな(実際出来ると思います)湯質です。
この温泉も昨年の大雨で源泉の温度が低くなったということでしたが、これがまた丁度いい湯加減。
30分ほど浸っていたでしょうか。肌に触れる風が気持ちよく、こんな長風呂も久しぶり。
脱衣所で、今度は流れ落ちる汗との格闘です。
拭けども拭けども流れてくる汗・・・
ちょっとしめったTシャツ、ジーンズ
それでもこの日は、わが女房殿と京都から来た友人の3人。帰りの運転は気にしなくても・・
「風呂上りの1杯」
残念ながら生ビールはありませんでしたが、奥の旅館から持ってきてくださった「冷えたビール」そして陶器のジョッキ。その中にはキューブの氷が2つ・・
その心遣いが胸に(胃に)キュウーンと きます。
露天風呂の脇に見える川には、あの大雨の傷が白い地肌として残っています。
大雨の日、保存してあった山菜が解けてしまう。
電気も遮断されて、一つ奥の山道を業者さんの冷凍庫を借りに走ったそうです。
そんな隠れた名湯で今回は身も心も温まらせていただきました。