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飲み屋のオヤジのひとりごと

金沢の居酒屋のオヤジが近江町市場のことや料理。ちょっときずいたことなどを書いていきます

「なんなんだ!!!」

2007-01-10 16:01:11 | 料理人の雑感
1昨日、久し振りにお休みらしいお休みを送りました
毎日市場に買い物に行っているとはいえ、我が家の冷蔵庫は何故か空っぽ・・

週に1度のまとめ買いの日です。
ダイエーが無くなってから、ちょっとした買い物がとても不便になってしまいました。
いまは、「valor」が一番近い「スーパー」です。
車に乗って女房殿と買い物に出かけました。

私の尊敬する東京農大の「小泉武夫」先生が、自著の中で納豆の効用を説かれていました。それ以来1日に1個納豆を食してきた私なのですが・・・

スーパーに行って見て・・・
「なんなんだ!!!」
思わず叫んでしまいました。

納豆という納豆が全て売り切れています。

明日食べる納豆がありません。
由々しき問題です・・・・・

家に帰って、娘にその話をすると「私も家に有った最後の納豆をさっき食べたよ」
「・・・」
「昨日あるあるで、ダイエットに納豆がいいってやってたからだよ」
と説明されました。

それにしてもメディアの力がこんなにも偉大だったとは・・・

メディアついでに、小泉先生の番組があるそうです。
見たいですね。

■番組 NHK「知るを楽しむ」
教育テレビ午後10:25~10:50木曜日「歴史に好奇心 」
1月 日本酒なるほど物語/小泉武夫(東京農業大学教授)
【番組放送予定】
第1回 古代酒はとにかく甘い
1月11日放送/1月18日再放送
第2回 「日本人の酒」誕生す
1月18日放送/1月25日再放送
第3回 淡麗辛口 江戸を制す
1月25日放送/2月1日再放送
第4回 大日本酒税帝国
2月1日放送/2月8日再放送
セーラ・マリ・カミングス 大桶が語る、芳醇な日本酒文化
木村克己 いつの世も酒は渇望の的 ~日本酒は日本文化の集大成だ~


牡蠣が・・

2006-12-19 01:59:41 | 料理人の雑感
今日(正確には昨日)金沢は冷え込みました。
北陸の冬の到来を感じさせました。
1昨日は、山手の方では雪が降ったようです。

市場に買出しに行って、チョット気づいたことがありました。
冬の味覚が所狭しと並んでいる市場に、小さな異変がありました。
冬の味覚「牡蠣」・・当然大手を振ってお目見えしているはずが、片隅にありました。
それに、これまで「生食」「加工用」と表示されていたのが、「生食」の表示がどこにも見当たりません。
ノロウィルス・・・コヤツのせいです。

私個人の意見としては、「生食」などと言って、洗いまくって紫外線殺菌。
牡蠣の本来の旨さが、半減していました。鍋にしても、フライにしても過っての旨みがありませんでした。
そういう意味ではこれも良し。
でも、あの牡蠣独特の旨さをもう味わうことが出来ないのでしょうか?

それ以上に、牡蠣養殖業の方のやりきれない思いは・・・

「マグロ」「牡蠣」「スルメイカの陸揚げ量」・・
環境保護・ウィルスによる危険性・法規制・・
全て必要なことだとは思いますが、高齢化・人手不足・収益の悪化に悩む漁業関係の方の事を考えると複雑な気持ちになります。
「良い物を安くいかに仕入れるか」と、いつも考えている自分もドウナノカナ・・
偉そうには言えないのですが・・



オーラ

2006-12-13 02:10:13 | 料理人の雑感
昨日(もう一昨日になりますが)閉店間際に女優さんが来店されました。
最近ブラウン管で観る事はありませんが、舞台の方では頑張っておられるようです。
さすが、神戸大使。年配の外国人(言い方が悪いですね)の方と一緒に来られて、とても綺麗な英語で会話していました。
ホテルで聞いてこられたと言うことでしたが、カウンターに座られて見た瞬間に、「あの女優さんにそっくり・・」「でもまさか」

やはり何か違いますね・・
こちらの方が、チョット気後れしてしまいました。
店を始めて、今まで何人かの有名人が来られましたが、やはり皆さん何か違いました。
オーラを感じさせるのでしょうか・・・

視線を常に感じている分、他人に対しての気遣いや心配り・意識の強さがオーラを生み出しているのでしょうね。
私も、常にお客様に対して気配りがあればオーラという物を身につけることができるのかもしれませんが、そこが凡人たるところでしょうか。


年末

2006-12-06 15:38:14 | 料理人の雑感
今日の金沢は、久し振りの青空が広がっています。
北陸の冬の天気は、本当にめまぐるしく変わります。
こんな穏やかな天気の日は、何にもしなくて縁側で寝転がっていたい気分です。

冬、わが店のシーズンが来ました。
例年どうり、右手の人差し指の付け根に包丁ダコが出来ました。
1日に、何十パイの蟹を捌いているのでしょうか・・・
その分キーを打つ回数が減って、ブログが疎かになってしまいました。

師走・・・年々慌しさが多くなり、年々出来ずじまいになってしまう事柄が多くなってきているように思います。
「まあ好いか・・」と気づくともう新年です。

2週連続の「忘年会」。次の日曜日こそ、「アレをして、コレをして・・」と思い廻らすうちに1日が終わってしまわないようにしなくては!!

出会い1

2006-11-22 01:35:23 | 料理人の雑感

人の出会いと言うものは本当に不思議なものです。
1985年7月。
金沢市柿木畠のあるビルの2階で「旬の味 一九亭」をオープンしました。
12坪ほどのこじんまりとした店でした。
この店は、一緒に仕事させていただいた、老舗料理屋の支配人のお姉さんが営業なさっていた店を居抜きで譲って頂いたものでした。
その支配人さんから「こんな店が有るけど、○○くんやってみないか」と誘われ、下見に行って1目で気に入った物件でした。
女性が作った店だけにとても落ち着いた造りでした。

自己資金+親の家を担保に借りた銀行からの借り入れで、何とかオープンにこぎつけました。
「一九亭」と言う店名は、「十辺舎 一九」の本をたまたま読んで、その生き様に共感したことそれと「位が上がることよりも取り敢えず今の仕事を1~9まで積み上げていこう」・・そんな気持ちから付けました。

開店1月は、親戚知人のおかげで、結構忙しい日が続きましたが、2月目・3月目になってなかなかお客さんが来てくれません・・・

お昼のランチも始めました。
「何とか借金だけでも返せるようにしたい」
そんな思いのある日、イベント会社のとある女の子が飲みに来てくれました。

1つの出会いでした。
その女性が色々な人を連れてきてくれました。

今、連絡が途絶えてしまっていますが、私の大事な「恩人の」一人です。

もし、この出会いが無かったら、21年この商売を続けてこられなかったかもしれません。
出会いに感謝です。