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こころの病を考える

2008-02-04 23:45:42 | 意見
きょうび、だれでも身近に一人や二人は心を病んで仕事を休んでいる
人がいるのではないでしょうか?

専門的なところは分かりませんが、
私の感覚的には、自分の知的な能力の限界を越えた状況下に置かれたとき、
人は己の無力に絶望して心を病んでしまうのではないかと思っています。
そして、現代の社会で生き延びていくためには、とても人間の知力で対処
できるとは思えぬ複雑な問題に対処せざるを得ないことが多々あるため、
こんなにも心を病んでしまう人が多いのではないかと。

最近、少なくとも日本では、餓死したりする人も少ないようだし
(僕のまわりでは一人もいません)、身体的に厳しい状況におかれることは
2,000年ほど前に比べるとだいぶ少なくなって来たようですが、
しかし、心の痛みは、飢餓のような身体的な苦痛よりも大きい場合が
あるように思います。

身体的な苦痛の行き着くところは多分死なので、行き止まりがありますが、
精神的な苦痛は、それがどんなに激しくても身体が生きている限りは
ずっと続くからです。

そう考えると、物質的には豊かになっても、必ずしも生きやすい世の中に
なったとは言えないと思うのです。