書名:適応型ソフトウェア開発 変化とスピードに挑むプロジェクトマネジメント
著者:ジム・ハイスミス
訳者:山岸耕二/中山幹之/原 幹/越智典子
発行所:翔泳社
ISBN:ISBN4-7981-0219-9
アジャイル開発手法「ASD」に関する本なのですが、
ここ半年で読んだ中で、もっとも刺激的な本でした。
最初手に取った時は数あるアジャイル開発手法関連の本のうちの
一つくらいにしか考えていなかったのですが、読んでみると他のものとはかなり趣が異なることが分かりました。
アジャイル開発手法に共通する特徴として、ソフトウェアを構築するためのワークフローの詳細はあえて定義せずに、開発チームに決めさせるということがあります。ここがアジャイル開発で一番批判されやすいポイントです。定義していないということが単なる「いい加減さ」と解釈されやすいのです。
本書では、どうして詳細なワークフローを定義すべきでないのかも含めて、ASDの基本的な考え方を複雑適応系理論をベースに、ソフトウェア開発を筆者の趣味である登山に例えたりしながら、丁寧に説いています。非常に説得力のある議論で、これに正面から反論するのは難しいのではないかと思います。
実際はXPやスクラムなどアジャイル開発方法論の多くはASDと同様に複雑適応系理論にその基礎を置いていますが、それらの解説書は開発手法の実践に重きをおいており、そこまで理論的な基礎をしっかりと解説はしていません。本書をよむと、その述べられていない基礎をも理解することができるので、他のアジャイル開発方法論への理解も深まります。
具体的な内容も紹介したいのですが、長くなってしまいそうなので
今後何回かに分けて紹介したいと思います。
これはおすすめです!
著者:ジム・ハイスミス
訳者:山岸耕二/中山幹之/原 幹/越智典子
発行所:翔泳社
ISBN:ISBN4-7981-0219-9
アジャイル開発手法「ASD」に関する本なのですが、
ここ半年で読んだ中で、もっとも刺激的な本でした。
最初手に取った時は数あるアジャイル開発手法関連の本のうちの
一つくらいにしか考えていなかったのですが、読んでみると他のものとはかなり趣が異なることが分かりました。
アジャイル開発手法に共通する特徴として、ソフトウェアを構築するためのワークフローの詳細はあえて定義せずに、開発チームに決めさせるということがあります。ここがアジャイル開発で一番批判されやすいポイントです。定義していないということが単なる「いい加減さ」と解釈されやすいのです。
本書では、どうして詳細なワークフローを定義すべきでないのかも含めて、ASDの基本的な考え方を複雑適応系理論をベースに、ソフトウェア開発を筆者の趣味である登山に例えたりしながら、丁寧に説いています。非常に説得力のある議論で、これに正面から反論するのは難しいのではないかと思います。
実際はXPやスクラムなどアジャイル開発方法論の多くはASDと同様に複雑適応系理論にその基礎を置いていますが、それらの解説書は開発手法の実践に重きをおいており、そこまで理論的な基礎をしっかりと解説はしていません。本書をよむと、その述べられていない基礎をも理解することができるので、他のアジャイル開発方法論への理解も深まります。
具体的な内容も紹介したいのですが、長くなってしまいそうなので
今後何回かに分けて紹介したいと思います。
これはおすすめです!