株価が8千円台になり,明日は7千円台に突入しようと言う雰囲気がある。
米粉を原材料とする商品が注目を集めている。
背景には、世界的な小麦の高騰があるが、さらにその背景にドル価値の下落がある。
これはいよいよもってブレトンウッズ体制の崩壊なのだろう。
ブレトンウッズ体制は変動相場制への移行により崩壊して久しいとされている。
だが、IMF・WTO体制は生きている。
基軸通貨がおかしくなっている現状では、ドルベースの資源価格は自ずと高くなる。
なにせ紙くずになりかねないのだから。
おそらく金ベースでの価値は変わってないのではないか?
ブレトンウッズ体制崩壊の要諦は基軸通貨と金との交換が禁止されたことだが、金と小麦や石油の交換比率はそれなりに維持されているにもかかわらず、基軸通貨換算にすると高騰しているというのが現状ではないかと思う。
リーマン・ブラザーズ破綻が象徴するように、ドルを基軸通貨とした世界経済秩序の揺らぎはますます明確になってきた。
WTOの交渉決裂はアメリカ主導の経済秩序・ドル基軸の崩壊の象徴的出来事だったのではないか。また、そうした意味づけをしておくべきなのではないか。
8月のドル維持の協調介入も世界の視界が変わったことを示している。
ブッシュが最初の大統領を目指していた頃、丁度私はワシントンにいたが、粗野で経済を知らないかのような人物が本当に大統領になるとは思わなかった。
9・11後、アフガニスタンではなくイラクに侵攻するのもまさかと思っていた。
だがその人が二期も続いているのは、将にアメリカ体制崩壊の必然を示していたのだろう。
小麦の高騰にはこうした構造的なものが背景にある。
米の消費拡大もこうした脈絡にあり、しばらくはコメの生産拡大を考えなければならなくなっている状況にあるということを、もう少し真摯に捉えて良いのではないだろうか、、。。
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龍馬の父
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