そうです。93年の12月14日でした。日本のコメの戦前が終わり、戦後がここからはじまったのでした。
もちろん敗戦です。
敗戦に持っていった責任は、全国農協中央会でしょう。
「コメの関税化」が有利だったにもかかわらず、例外なき「関税化反対」を叫んで、ミニマムアクセス米を導入するという愚行を選択してしまったからです。
99年には、したがって有利とはいいませんが不利ではない関税に移行させたのはご承知のとおりです。
農家の福祉政策として高止まりさせられてきた米価も、87年からは、抑制されていましたが、95年には、ついに食管法廃止、米屋がどんどん廃業しました。生産調整も農家や農業団体が行うといういわば、当然の政策が来年からはじまります。
テンポが遅いと言えば遅いのですが、しがらみ作物になってしまった米ですからしょうがないと言えばしょうがないのでしょう。
それでもなかなか、生産の場での構造改革が進んでいません。コメ小売の世界での構造改革は、米屋が廃業したとはいえ、けっしてミゼラブルではありません。水田農業の構造改革もきっとミゼラブルではないでしょう。なぜなら、ほとんどの農家はもはや稲作所得に頼ってはいないからです。
しかし、相変わらず、自由化交渉では、重要品目だから、高関税維持を、、と叫んでいますが、、、水田農業の構造改革にブレーキをかけているのは、こうしたことを声高に叫んでいる人たちかも知れません。
一体こんなおコメに誰がしたのでしょうか?
そんなところに、といいますか、やはりといいますか、出てきました。
小沢民主党党首です。
「日豪FTA時期尚早」発言です。
確かにこの交渉、日本にどの様なメリットがあるのか、よく分からないのです。
メキシコとの交渉の際には、中米での自動車産業の拠点作りという、日本にとっての戦略がありました。タイもそれなりに戦略があったのですが、しかしオーストラリアはどうなのでしょうか?
サマワで、日本の自衛隊を守ってくれたからでしょうか?
「日豪通商協定」締結50年だからでしょうか?
どの様な理由でもいいのですが、
この辺は、自民党はあまり説明してないように思います。
小沢さんの政局感覚は、まだ捨てたものではなさそう。
しかし、これを争点にしてまで1人区なのか、、、
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