友人に紹介され、その後この界隈を移動するときに、時たま寄っている。
建屋が、戦前のもので当時の雰囲気があっていい。
創業は明治というが、主人は、5代目。
カウンターが一枚板で、弓形になっているのは当時としては珍しかったろう。
通りに面して出窓があるが、かつてはここから鮨を出したという。
外を通る客がつまんで食べられる様に作ったというのだが。
主人に聞けば、昔の寿司屋は皆そうで、出窓に職人が座ってにぎり、客は外。
ちょいとつまんで、手を暖簾で拭いて帰っていくそうな。
だから、暖簾の汚れてる店ほど繁盛している証拠だったとか。
江戸の真ん中で東京湾の鄙を感じさせ、同時に粋を感じさせる店。
気楽に飲める店だが、凛としている。
うまさの特徴をまだつかめないでいるが、玉は間違いない。
あるいは、うまさは「ねた」の良さだけではないといってるのかも,
と、酔眼で頭の片隅で思っては見たモノの、熱燗がどんどん進む。
話に夢中だったようだ。
一緒にいったのは、農水省のお役人に戻った、Y部長。
出張帰りというが、諫早湾や宍道湖埋め立てなど、農水省が抱える社会問題施設の総責任者になってしまった。
滋賀県の新知事が反対して凍結させよとしているダムもその中の一つか?
なにより、平場の直接支払い、「農地水環境保全対策事業」の責任者でもある。
中山間地直接支払いは、特別交付税で対応ができたのだというが、今回はどうか?、なかなか厳しそう。
来年の参議院選挙の争点になるのは確実なだけに、大変だ。
でも彼なら、そんんなことウエルカムだろう。
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ikkann
ドラ猫
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