あいにくの台風かでの大雨大風注意報のもと、よく来ていただいた。
テーマは、「大崎市における新しいビジネスの創造」
総論は大泉「地域経済構想と事業構想について」地域産業のトータルシステムとサブシステムについて。
「コミュニティビジネスについて」は山田晴義教授、公共と民間の間にある事業の地域住民による創造。民と官の新たな関係や協同の地域づくりによるビジネスの創造。
「観光資源と地域ビジネスについて」は宮原育子助教授、
フラワーツーリズムやDC、平泉世界遺産の利用について。
「情報と地域ビジネス」は富樫教授。情報インフラの整備により、産業の飛躍的付加価値化を提案。
何より良かったのは、小沢尚教授の「地域資源をアーとする」。外国、日本橋、宮城の田舎、三つのパターンを絵をもとに音楽を演奏しながら見せる。
大崎市の産業部長、いたく感激。柏倉部長滅多なことでは「いい」とは言わない人だから、まあまあ良かったのかもしれない。
以下講演レジメ。私の課題は、農業ビジネスも含みながら、宮城県の「地域経済構想」を如何に考えるのか、また宮城大学事業構想学部はそれに如何に貢献するのか、を語ることです。
Ⅰ、地域経済構想
1,自立としての地域経済構想
課題は地域GDPを高めること
その手法、如何
付加価値を高める手段の変遷(知識、インタンジブルアセット)
提案すること、意識を変える、こと
2,自立ということ
①東北・北海道は遅れているという意識先行。宮城県も、一人あたり県民所得の低さ、高校の進学率、就職率の低さ、実際遅れている。
②問題の所在
その遅れを「素直に」遅れととらえていない。したがって、「改革・創造しようとする気概は希薄」→「県民性」、「豊だから」という理由がくる。
しかし、「遅れているという意識」は底流にあり、コンプレックスとなっている。
③宮城県のあるべき努力の方向→上記は逆。遅れの「客観的認識」と、「意識」として「遅れてなるものか」の気概・精神の醸成と努力。
「中央政府に依存する精神構造を作りあげてしまった」せい。(誰かがやってくれるだろう、という意識の定着)
④特に経済活動における自立。
WEF、競争力を高める二つの方策(米国型と北欧型)
①技術開発力、②マクロ経済の運営、③公的制度の状況(米国型は①が中心)
成熟小国と宮城の違いは(自分でやらなければ、と、他人がやってくれる、という考え方の違い)、
経済的には、①リーディング・カンパニー(物作りが産業)があるかないか。②サービスが個々人の生活を潤す方向で考えられているか。③官主導から民主体型への転換
(官と民との新たなあり方)、④現場主義
Ⅱ、地域起業のビジネス構想
1,ビジネスは仕組みでするもの
グローバルシステム IRM、SCM、CS理論、SPA。
商業・流通という仕組み(IT、チェーンストア理論)
中心市街地の空洞化、家族経営の駆逐
2,多様なビジネスの仕組み
浅草と京都は観光という仕組み、
地域事業という仕組み、社会事業の仕組み、
調達集中主義のダイエーの破綻、CS理論の逆回転、
ソウル東大門市場の対面販売、家族経営
3,集積(産業クラスター)
食産業、観光業
4,一点突破の地域経済構想 大崎の特徴
さかんな購買力、SC型のまちづくり
層の厚い電機産業、それを生かす、ビッグビジネスの誘致
芳醇な、農産物を媒介とした地域ブランドの形成。
日本のふるさととしての田園温泉資源の活用
Ⅲ、事業構想学部について
1,事業構想学とは
① (学問)創造的知識にこだわり、発想やアイデアを、社会的に必要とされる具体的成果物(計画やビジネスモデル、組織、製品、作品等)に結びつけるまでの一連のプロセスを対象とする学問
② (教育)今日の時代背景のもと、社会への深い洞察を加え、知識を重視し、未来を展望し、広く創造の気風を作りあげる事を使命とし、事業に関する知識と技術をもとに新たなビジネスを創造する教育を行う
2,MYU理念の行動準拠
①ホスピタリティ→他者への思い(家族、隣人、地域への思い、共生の精神、歴史への思い)
②アメニティ→豊かな感性の醸成(楽しく、おいしく、癒される)
(豊かな感性に基づき、他者への思いを基調とし、知識や創造にこだわる人間教育)
①特に事業創造の意義(個人的意義、社会的意義、 歴史的意義etc)の教育を使命とする ②宮城の地にあって、自立と創造の気風の醸成を目指す ③当面、スモールビジネスの創造や地元社会とのコラボレーション、他地域・異文化との交流の中に契機を見いだす
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