このコメ、およそ1千万人以上の年間食糧に当たる。
我が国の人口の8%程度。
これをコメ高関税の見返りに輸入しているが、用途はエサ米等で、主食には回さない。
国際情勢がこれだけ、食糧不足に傾くと、このだぶついてるコメの処理が問題に、、。
世界で食糧不足で暴動が起きてると言うときに、これはどう考えてもおかしい。
そこで、日本政府、これをフィリピンに、、という策を考えた。
アメリカにもOKを取り付け、アメリカの米を日本が買ってやり、その米をアメリカから直接フィリピンに。20万トン。
実質援助だろう。
ところで、こうしたMA米の市場隔離や、政府米の市場隔離もあって、我が国では、隔離された特定銘柄米の価格高騰が続いている。
しかし、全体需給は均衡状態。
コメは、㎏600円のコメも、260円のコメも、198円も、みんな同じ商品と考えるのが政府の考え方。
値段が違えばそれはそれ全く違った商品で、、商品としても、売り方も、、つまり流通チャネルも、、全く違うとするのが普通の考えだろうが、、、そうした感覚は政府にはない。
しかし実際の取引は、特定の価格帯に、特定の需要が発生するために、ある価格帯の特定銘柄だけを、市場隔離するとどういう事がおきるか。
当然にその銘柄の価格帯にある商品が不足することになる。
当然に、その価格帯の銘柄は価格高騰する。
そのロジックを使えば、政府は人為的に価格操作できる。
今回のケースがそれ、、具体的には、、新潟コシと、秋田あきたこまち。
取引も、短期取引やスポット。
これらが不足してるために、価格が高騰、、中小の卸は、息も絶え絶えに、、という状況が続いている。とはいえ、やがては冷えるのだが、、。
ところで、こうした状況でも政府米を放出しない政府の見解は次の通り、だと業界紙(米麦日報)は伝えている。。
①全体需給ほぼ均衡。政府米に引き上げられた特定銘柄のみの不足感。
②本来その穴を埋めるべき二番手以降の銘柄が随所に滞留している。流通在庫は40万トンと見られる。
③また仲間増場を引き上げているのは、スポット市場頼みの中小業者にすぎない。現にGWに入って思惑だけで動いていた仲間相場は高止まり、それもそこそこに下落に転じた。
さて、二番手はどこに滞留してるのか?
④これは、価格高騰を見て在庫してるだけに、政府米を放出すると言ったアナウンスだけで、市場に出てくるはず、、
といった分析。
これでは確かにコメ卸業界の構造改革は進むでしょう。
政府の価格操作、これでほくそ笑むのは誰か?
これ、農家のためになっているのか?
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