伊方原発の廃炉のために

2006年から「伊方原発のプルサーマル問題」として続けてきましたが、伊方原発の廃炉のために、に15年に改名しました。

毎日新聞記事によると四国電力だけではないようで

2006-08-26 10:56:10 | 新聞報道
原発:周辺の活断層 電力会社、想定される地震を過小評価
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060820k0000m040130000c.html
 ”全国の原子力発電所周辺にある活断層のうち、規模が大きいため国の地震調査研究推進本部(推本)の調査対象になった17断層について、毎日新聞社が電力会社の調査結果と比較したところ、15断層で電力会社の方が想定される地震を小さく見積もっていたことが分かった。原発は電力会社の調査を基に、経済産業相が設置を許可して建設される。原発が想定外の地震に襲われる恐れのあることを示す結果で、原子力安全委員会が進める国の耐震指針の見直しにも影響を与えそうだ。”とあります。

なかなかタイムリーな調査ですね。

 ”推本の調査でマグニチュード(M)8級の巨大地震が想定された長岡平野西縁断層帯、柳ケ瀬・関ケ原断層帯、中央構造線断層帯は、電力会社側の想定はエネルギーが約30分の1のM7程度にとどまっていた。”
ということで、中央構造線断層帯に関係があるのは伊方原発ですから、M7程度を想定していた、ということが明らかとなりました。

 後の解説の部分でも、
”◇解説 活断層評価…電力業界、独自の基準
 活断層が起こす地震の規模を巡り、国の地震調査研究推進本部(推本)の想定より、電力会社の想定の方が小さくなる傾向が明らかになった。電力会社の評価基準は業界団体「日本電気協会」が定めており、専門家からは「業界独自の基準が、活断層の過小評価につながった恐れがある」などの指摘も出ている。”ということです。

 どうして業界の自己評価などで収めてしまうのか、国(管轄の経済産業省が地震調査研究推進本部の介入を許さない)体制自身に問題があることが明らかとなっています。
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2 コメント

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ほんとにそうですね (古川潤哉)
2006-08-27 22:04:50
佐賀・玄海原発について知ってもらう運動をしているものです。

地震予測は、本当に、原発行政と原発産業の閉鎖的な体質の象徴のように思えます。専門家の意見を聞き入れないとは…

秘密主義というか、いんぺい体質にもうんざりですね。

疑いたくなって当然です。もっと全市民レベルで疑わないとダメなんでしょうかねぇ?

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Unknown (伊方No Plu田丸)
2006-08-28 16:49:39
 古川さん、いらっしゃいませ。玄海は沖合いの玄海島が昨年でしたっけ?地震で大きな被害にあったばかりでしたよね。



 本当に地震の科学というのは日進月歩で、原発を建設した当時には知らなかったことばかりでしょうに、当時の技術者が引退してしまって、その過去の「知らなかった」ということすら分からなくなっていくなら対策をとれるはずもありません。2007年問題というのはソフトウェア業界でも問題になっていましたが、原発の設計技術者はもう後は知らないよ、ということで引退してしまうのでしょうかねえ。



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