伊方原発に来年1月プルサーマルが導入されると…?
これだけの疑問に国も県も答えていません。
<その1・「MOXペレットの品質不良の疑惑」>
今まで伊方原発で燃やされてきたのは「ウラン燃料」。プルサーマルが始まると世界で最強の猛毒「プルトニウム」をウランに混ぜた「MOX 燃料」が使われることになる。伊方原発はMOX 燃料を燃やすようには設計されていないのに。それは、たとえば石油ストーブにガソリンを入れて点火することにも例えられている。しかも、9月に関西電力が、四国電力と同じフランスの会社に発注したMOX燃料の4分の1が不良品であるとして受け取りを拒否。この関電の燃料と同様の燃料が伊方に来ている可能性があることを国も県も認めた。これについて県は「国は安全性を確認してはいない」ことを認めたのである。…
誰も安全性を確認できないMOX燃料が伊方原発で使われることが許されるか?
<その2・「使用済みMOX燃料は永久に伊方に残される?」>
これまで使ってきたウラン燃料を燃やした後の「使用済み燃料」を核廃棄物として地下に埋めるとすると50年も冷やし続けてからでなければならないが、「使用済み」つまり燃やした後の「MOX 燃料」は500年も冷やさなければならないと言われている。その超高温・超猛毒の核廃棄物の行き先について国は「2010年頃から検討を開始する」という。
それも六ヶ所再処理工場や「もんじゅ」の進捗状況を見てから、というもので、全く先行きの見えない両者の現実から考えると来年(2010年)からの「検討」もできないことは明らか。このままでは「使用済みMOX 燃料」が伊方に永久にとどまる恐れが大きい。
<その3・県は日本最大の活断層対策を無視してプルサーマルを推進?>
当初、伊方原発の沖合8キロに日本最大の「中央構造線活断層」があることを認めないまま作られた伊方原発。伊方裁判などで今やこの活断層の存在は国も四電も認めるところ。
国は現在「耐震安全性」の新指針に基づく原発の安全性審査を進めている。そして現在国の2つの機関から「物言い」が付いている。
ひとつは原発を推進する「経済産業省」の中の「原子力安全・保安院」もう一つは「内閣府」の中の「原子力安全委員会」。知事はこの二つの機関の審査のうち、「原子力安全・保安院」の了解が得られればプルサーマルにゴーサインを出す可能性があると発言。世界でも最大級と言われる伊方原発沖の活断層は活動期に入っているともいわれている。もし巨大地震が起きて大事故が起きれば、四国一円は人の住めない土地になる可能性があることに誰も答えていない!
主催:原発さよなら四国ネットワーク
連絡先:大野
(TEL・FAX 089-933-4237)
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後日記:
プルサーマルいや子さんに2009-12-15 18:31:23付けのコメントをいただきました。
”頑張っていきましょう~。今日友達に、12月13日の集会の動画を見せていただきました。阿部さんの語りかけが、素晴らしく感動しました。”
とのことでした。
---大野さんより簡単な報告&お礼です---
皆さま
伊方集会の参加や準備、そしていろんな場所で成功を祈ってくださったりご支援下さったりカンパを寄せてくださったり・・・・・ おかげさまでたくさんの思いのこもった伊方集会になりました。
お疲れ様でした!有難うございました。
3班に分かれての街宣活動、チラシ入れは、伊方町や八幡浜の物言えぬ方達から、大きく静かな共感と感謝を頂いたと聞きました。
瀬戸町農業公園での「へえ~、ほうなんや」(知ってるようで知らない発電の話)の寸劇は大きな反響と笑いと大喝采のなか上演され、朝鮮の太鼓チャンゴや鉦とバリの太鼓のコラボ、脱原発川柳大会も大盛況でした。
伊方原発から800メートルのみかん畑横からは200個の風船(天然素材です)飛ばしをしました。
ここは1988年6月、岩国米軍基地から沖縄普天間基地に向かっていた米軍ヘリコプターが墜落、兵士7人が死亡したところですが(原発は米軍機の航路のかっこうの目印になるのです)、そういったことのレクチャーを、伊方原発反対八西連絡協議会の近藤誠さんにして頂きました。
灰色の空に赤、黄、青、緑・・・とたくさんの風船が空いっぱいに飛んでいく様に子供達は大興奮。大人たちは反対に悲しみと祈りで胸が詰まる思いでした。
原発から出ている放射能はどこまでも広がっていく、と実感した一瞬でした。
風船に結び付けた和紙に書かれたメッセージを見て、拾った人が連絡してくれますように!!
寒風吹きすさぶ一日で、小さな子供さん、赤ちゃんたち、みなさま、お疲れが出ていないでしょうか。
原発ゲート前では、12時から座り込みと、四国電力への抗議行動班がマイクで抗議を絶え間なくしてくれていました。
要望書提出時の、四国電力の代表である、という社員との話し合いのお粗末は伝えきれません。
何を言っても「そんなこと誰が言ってるんですか、私はわかりません。」とふてくされて答える姿に初めて立ち会った人たちがあきれ返っていました。
本当に・・・・・ナントイエバイイカオシエテクダサイ!
広島から「ピースリンク広島・呉・岩国」「ピースサイクル広島ネットワーク」両会で活動されている、新田さんと田中さんも駆けつけて下さいました。上関の状況を伝えて下さり共に活動する大切さを思いました。
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玄海原発はプルサーマル発電で送電し始めましたが、まだ諦めていません。
MOX燃料を燃やし始めたら、核のゴミ捨て場になります。装荷をさせにいように、がんばってください。応援しています。
まだ、九州・佐賀も諦めていません。
http://www.youtube.com/watch?v=yNBGUHQfAFo&feature=channel
昨日愛媛新聞で核燃自体に経営能力がない、という趣旨の記事を見ました。
きっと、もうこれ以上粘れない、と分かった時点で、原子力産業は自壊を起こすのだと思っています。もう少しの辛抱かと。