早春のヤマメ桜の咲くころサクラマス盛夏は鮎深山幽谷岩魚

「岩魚・山女魚・鮎・近年はサクラマス・三面川鮭・それに美味しい新潟地酒大好き紹介します。」新潟から・・・

三面川サクラマス釣り 終盤の出来事

2021-06-12 19:57:20 | 渓流釣り

 

サクラマス釣りで「フックを伸ばされて大物をバラシタ」なんて何度か聞いたことがあった。

あの頑丈なフックが・・大方そんな事はあるわけが無いと誰もが思う。実は私もそう思っていた。

釣りの雑誌で名人も同じ懐疑的なコメントを書いてあるのを見たことがあった。

 

三面川サクラマスも後半、なんとしても咲かせたい。

そして今期初めて、いきなり「ゴン」と根掛かりのような強いあたりに二度ロッドを煽って合わせをくれた。

そのまま凄まじいパワフルな魚信はサクラマスを確信した。

丁度足元も平らな大岩で以外と冷静に対処でき、いつもの掛けた瞬間の心臓「バクバク」感は無かった。

水中で煌く銀色のふっとい魚体に0.8のPEラインが頭をかすめやばいと一瞬ドラグを緩めにかかった。

ギャラリーも近くに居ないかと見渡すほどの余裕もあった。

何回かの強烈な抵抗を有る意味で楽しんでやりとり出来ていた。

そしておもむろに背中のネットを外して取り込みの体制にかかった・・。

「えっ?」何とした事かネットの網を束ねる金具にその一部がひっかかって外れない、

焦って何度も解き試みるががっちり食い込んで半開きの状態のままだ・・。

・・どうしょうか?

でもサクラも大分弱ったようで何とか半開きでも取り込めるだろうと考えて行動に移ったのだ。

「デカイ!」水面に現れた大サクラマスをロッドの操作で誘導した。

以外と横になったまま半開きのネットに吸い込まれるようにおとなしくそしてラインを緩めた。

と、瞬間ふっと外れて足元の水中へゆらゆらと・・・「ああ~・・」あっけなく泳ぎ消えていったのでした。

信じなかった伸びたフックと絡みついたネットを残したままに・・・。