囲碁とロック

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パンプキン無勝負ナイト

2020-11-12 18:23:00 | 囲碁アート

こんばんは

 

 

ハロウィンということで・・・(遅い

パンプキンナイト の主人公、尚子を囲碁で互角にしました!

 

これの囲碁部分の作り方がちょっと変わってまして、「無勝負」というものです。

要するに「決着がつかない」こと。途中で無限ループになり、終わらなくなるので、特例により引き分けになるものです。

(血がタラタラ)

 

黒白、どちらも勝ちではないので、これも「互角」・・・といっていいはずです。

無勝負はいくつかパターンがあるのですが、二つの石を取り合うものは「長生」(ちょうせい)といわれます。

 

 

ところで皆さん、コチラに見覚えはありませんでしょうか。

 

JR市ヶ谷駅の改札入ったところにあるやつです。

実はこの形も「長生」になる問題(詰碁)なんです。

市ヶ谷には囲碁の総本山である日本棋院があります。

 

長生は未来永劫続き、長寿を連想させる縁起が良いものということで、この形が採用されたのでした。

 

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縁起がいい、とのことですが

無限に続いていくということは、それ自体では価値判断を含みません。

この縁起のよさは、プロの公式戦で歴史上3回しか生まれていないほどレアであることも一因となっており、歴史的に形作られていったものです。

(もう一つ代表的な無勝負に「三コウ」があり、こちらは不吉とされます。信長が本能寺でやられる前に出現したとか、してないとか・・・)

 

ほんとのところは、終わらないことで目出度いものもあれば、終わらない苦もあるかもしれません。

 

 

今回のパンプキンナイトでは、後者のほうの終わらなさに近づけました。

漫画の本編の通り、復讐のために何度でも生き返って追いかけてくるような。

そういうたぐいの長寿を表すことができたのではないか。

 

絵と囲碁としての意味がうまく結びつくと、囲碁アートならではのものになると思っています。

そういう意味でも、今回の作品はとても満足しています。

 

100年後には、「長生」で連想されるものが変わるかも・・・フフフ