囲碁とロック

好きなことについて

【ホラー】大名人の囲碁をモールス化したら、呪いの声が聞こえてきた

2020-08-29 17:56:45 | 日記

どうも、囲碁アートの関です

 

前回の記事で、囲碁がモールス信号になることをお伝えしました。

 

今作っている冊子では、

囲碁の問題を解いてモールス信号を覚えることができる!

という画期的?な内容にするつもりです

(囲碁をするとGの信号を出力します)

 

 

この原理。自分の創作に使いたいのはもちろんですが

気づいてしまいました

過去の名人たちの勝負に隠されたメッセージを読み解く

という使い方が面白そうだということに・・・!

まだ誰もやってない見方ですから、ざっくざくですよね。お宝。

 

 

そこで、記憶にある名勝負をいろいろ見直してみたところ

 

なんと

碁石たちの悲痛な叫び声が聞こえてきたのです!!!

 

 

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モールス信号は、アルファベットだけでなく、日本語に対応したものもあります。

今回は、その中から

・- イ

ー・ タ 

に注目します。

・は白石、-は黒石という設定をしてますので、

白→黒というふうに連続で石が取られたら、「イ」が

黒→白の順番ならば「タ」が

出力されることになります。

たとえば前回の「A」の図ですが、これは日本語のほうだと「イ」になります。

 

 

今回ご登場願うのは、どちらも最強クラスの打ち手

黒 村瀬弥吉(のちの本因坊秀甫) ー 白 本因坊秀和

安政5年(1858年)の対局 黒183手目~白190手目のやりとりです。

 

 

石の取り合いが起きています。

左上、白に打った場面。

この白の石は、取れそうなので・・・

 

黒1で囲んで取りました。

そしたら白も、直後に下側、白2で黒石を一つ取りました。

当人たちは真剣そのもの。すごく意味のあるやりとりなんですが、ここは取った石だけを見ましょう。

白〇→黒●の順で取られたので、「・-」

つまり「イ」がここで出力されているわけです。

 

続けて今度は、黒3で右上のここに打ちました。

この黒石も取れそうです。

 

白4で黒石を取ります。ならば、と黒5で、白石を取りました。

黒●→白〇の順で取られたので、「-・」

「タ」が出力されました。

 

 

続いて白番。左上の白6です。これも案の定、黒7で白石を取れました。

白8で、同じく黒石を取ります。

また白〇→黒●で、「・-」ですから「イ」が出ました。

 

〇●  ●〇  〇● という順ですから・・・

「イ」「タ」「イ」

 

 

 

 

痛い

 

 

 

 

キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

 

 

 

聞こえましたか・・・打てども打てども取られる石たちの叫び声が

(※立派な戦法です)

もっと石たちに優しくして助けないと、いつか呪われてしまう・・・!

(※立派な戦法です)

 

 

いま見てきたやりとりは「コウ争い」といって、普通に囲碁しててもけっこう出てきます。

どんどん石を取り合う「碁の華」と呼ばれるものです。

なので、この「イ→タ→イ」のパターンもかなり頻出なんですよね。

勝負してる最中、私にだけは石の叫びが聞こえてしまう・・・

 

まさに呪い!!!ヒエーー

 

 

これからまた研究して、違う声も聴いてみます!


【黒はツー】囲碁がモールス信号になりました【白はトン】

2020-08-25 20:05:45 | 囲碁計算機

どうも、囲碁アートの関です!

 

来月はついに

マニアフェスタオンライン 9月26・27日 です!

(囲碁アートマニアはまだ発表待ちですが)

 

もし出させていただいた場合。

今回は海外のマニアさんもいらっしゃるとのことで、全世界に向けて自分の活動を発表していきたいですね!

 

でも・・・わし英語しゃべれないし・・・

そもそもしゃべること自体苦手だし・・・

囲碁しかできないんです・・・

 

あーあ、囲碁だけで、全部できないかなーーー

 

 

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というわけで考えました。

囲碁の仕組みだけで言葉を表現する方法を。

 

 

そう、モールス信号です。

 

「-」(ツー)と「・」(トン)の二種類。

たとえば一番有名な「SOS」は

「・・・---・・・」となります。

この二つの要素だけで、いろいろな文字を表すことができます。

 

おや、二種類といえば・・・

囲碁です。

 

ーは黒、・は白

っていうことにすれば、モールス信号を表せる

つまり、囲碁だけで会話できる時代が到来するはずだ

ということになるんですね~~~

 

さっそく例題です。

この状況から、囲碁の勝負をしていきます。黒からです。

お互いに、ピンチになっている石があります。

黒は◎の二つで、白は▲のやつです。

ということは黒がチャンス!

ここに打てば(黒1)、白石を囲んで取っちゃうことができます。

白をやっつけたので、上の◎の黒も助かりました。

では、次は白はどこにしましょう。

 

こちらです。下の黒石を白2で取ることができます。

 

このあとは黒3、白4、黒5と順番に進んで、終わり。(もう陣地が増えず、減らず)

お互い陣地は27目あり、引き分けになりました

 

・・・

 

・・・ん?

どこがモールス信号だったん?

勝負を振り返ってみましょう。

黒の1手目、白の2手目が石を取っていましたが

白石〇→黒石●、という順番で石取りが起こりました。

これをモールス信号に置き換えると

・- というメッセージとなります。

上の表から探してみると、・-は「A」

つまり、この勝負には「A」が込められていたのです・・・!

 

(実は「囲碁計算機」と同じ原理です。取った石の色によって表現しています。

0と1、・とーの違いです)

 

では、こちらはどうでしょう

 

 

さっきよりも複雑な形で、囲碁を知っている人でも少し考え込みそう。

これも囲碁の勝負になっており、黒から始めます。

一番いい手を、お互いに打っていきましょう。一手目は・・・?

 

 

右下黒1で、白3つを取ります。

「・・・」 が出ました。

 

 

続いて中央で、白4。黒の3つが囲まれました。

「ーーー」ですね。

 

 

最後に左上の白3つが取られます。

また「・・・」が出ました。

白10で終わり。(もちろん引き分けになります)

 

「・・・」→「---」→「・・・」

つまり

「S」→「O」→「S」

が込められていたのでした!!

 

ピンチになったらこの碁盤を見せれば、誰かが助けてくれます。

 

 

いかがでしょう。囲碁はここまでたどり着きました。

何気ない、普通の囲碁のようでも、これからは様々な暗号が込められているかも知れないのです・・・!

まさに「あん碁う」!!

 

 

冊子にすべく、製作中です

お楽しみに!


【囲碁計算機】123456789+987654321を計算してみた(後編)

2020-08-16 16:58:29 | 囲碁計算機

囲碁アートの関です!

 

暑すぎますね。ビール飲むのも忘れるくらいです。

 

(前編はこちら) (一か所、数字を間違えていましたorz)

 

囲碁計算機で、大きな数を足し算してみます!

二つの碁盤を使い分けて、普通の足し算&繰り上がりがある場合の足し算を、ひとけたずつ積み上げていくような感じです。

さて、今回計算するのは

123456789+987654321

(なぜこの数かというとキーボードで打ちやすいからです)

 

それぞれ二進法に直すと

000111010110111100110100010101

111010110111100110100010110001

となりました。27桁と30桁です。27のほうの頭に仮に000を入れて、30桁として扱います。

 

これを、右端の1桁目同士→2桁目同士→3桁目同士・・・という具合に、足し算を重ねていきます。

囲碁をするだけでこんなに大きな数を計算できるなんて、素晴らしい世の中になったものですね!!!

 

まず、最初の「1+1」。シンプルな足し算の「半加算器」を用います。

0は白石、1は黒石。AとBにそれぞれ黒石を置き(1+1)、囲碁の最善手を打っていきます。

黒1の石が取られ、右下では黒3で白石が取られました。

●〇という出力となりました。これで記念すべき最初の1桁目は「〇」、つまり「0」です。

そして繰り上がりの●が出ました。ということで、次の桁の「0+0」は・・・

 

繰り上がり計算機で行います。CDにそれぞれ白石(0+0)を入れて、同じく最善手を打ちます。

黒1で白石〇 黒3の石が取られて黒石● 〇●で01という出力になりました。

2桁目は「●」、繰り上がりは無しです。ということで次の桁の「1+0」は・・・

 

最初の半加算器で。1桁目とは異なり、黒1により白石を取ることになります。

〇●と出力され、3桁目は● 繰り上がりは無し(〇)

 

。。。。

 

さて、このまま行くと壮絶な分量になってしまいそうです。

私はただ楽しく囲碁をやっているだけなので、いくらでもいけちゃいますが・・・

 

最後までやってみたところ

●〇〇〇〇●〇〇〇●●●〇●〇〇〇●●〇●〇●●●〇〇〇●●〇

数字にして

1000010001110100011010111000110

さらに、十進法にして

1111111110

 

となりました!

こうして、

123456789+987654321=1111111110

が証明されたのであった・・・!

 

 

 

 

「なんのために作ったの?」ってよく聞かれるのですが

逆だと思うんです。

おれが囲碁計算機のために存在するんだ」と思っています。

これは手段ではなく、自分の目的の一つ。このために囲碁をやってきたんです、きっと。

 

今現在、囲碁計算機の発展はここまで。

引き算や掛け算などは、さらにもうひとヒネリふたヒネリ必要みたいで、新たな発想を探しているのですが・・・

その過程で、意外な副産物ができてしまったので、それを今度はご紹介できたらと思っています。

お楽しみに!!

 


【囲碁計算機】123456789+987654321を計算してみた(前編)

2020-08-10 14:07:47 | 囲碁計算機

どうも、囲碁アートの関です。

 

今回から二回に分け、囲碁計算機で

123456789+987654321=1111111110

をやってみようと思います!!

1億2345万6789円と9億8765万4321円を足すと、11億1111万1110円になるそうです。欲しい

 

前回の記事では、囲碁計算機を十進法から二進法に進化させ

0が白で、1が黒

として、取られた石の色で計算結果を出力する方法を紹介しました。

 

「どうせ複雑でわかりにくいんでしょう・・・?」

 

と思われそうな気がしますが、

 

そうです!

正しく使うために要求される囲碁の力は、おそらく初段以上。

それも、囲碁勢の8割が最も苦手なジャンルとしているであろう「終盤」のやりとりです。

 

しかし、使う配置は少なく、2つのパターンの盤面を使い分けていきます。

0と1しかありませんから、慣れれば当てはめていくだけになります。

なにより、客観的に正しくなっていること自体が大切です。

 

2つのパターンをご紹介

まず「半加算器」です。

これは「0+0=00」「0+1=01」「1+0=01」「1+1=10」ができるというものです。

これが、大変がんばった形でして

二進法の計算をすると、答えの数字が二つになるんですよね。

たとえば1+1は、いつもの計算(十進法)だと「2」ですが

二進法だと「10」となります。次の桁への繰り上がりがあるのです。

そのため、一つの碁盤で二つの石が取られるようにした、というところを頑張って作りました。

 

1+1をしてみました。

1は黒石なので、AとBの両方に黒石を入れ、そこから囲碁の最善手を打っていきます。

上側で黒1の黒石が取られ(●)、続いて黒3により白石が取られました(〇)。

●〇・・・ということで10、つまり1+1=10 となったのでした。

 

今度は1+0ですが、0は白石ですので、Bの場所が白石になっています。

こうなると囲碁のいい手が変わって、黒1はここになります。

白石を取り(〇)、右下では黒5と打って黒が取られる(●)。

〇●という形で取られたので、「01」が答えとなりました。1+0=1ですね。

 

 

さて、これで「足し算」じたいはできました。

しかし、「2+2」ですとか「5+5」など、もっと大きい数を足し算するには、これだけだと無理です。

「繰り上がり」が起こった場合に、それも含めないといけません。

そこで、もう一つの盤面と使い分けることで、足し算を進める作戦を採用しました。

たとえば「11+11=111 110」(十進法だと3+3=6)をするとき

(この計算を間違えて表記していました、訂正いたします)

一桁目どうしの「1+1」と二桁目どうしの「1+1」(10+10です)をします。

いつもの十進法でいうと、25+36で「5+6」と「20+30」をするのと一緒です。

 

しかし、一桁目の「1+1」をすると「10」で、二桁目への繰り上がりの「1」が生まれています。

それを含めると、二桁目は「1+1+1」をしなければならない・・・

つまり、「20+30」だけでなく、「20+30+10」をするのと一緒です。

 

そのために左側の碁盤を導入。繰り上がりの計算に対応しました。

 

似ていますが、囲碁の戦況がちょっと異なっており、

「1+1+1」という、より複雑な形にも対応できるようになっています。

 

この二種類の碁盤を使い分け、

1回目の足し算&繰り上がりがない場合は、前者「半加算器」

繰り上がりがある場合は、後者「繰り上がり加算器」

により、いくら大きな桁の足し算でも可能となります。

 

そこで、「123456789+987654321」

二進法にしますと

「      111010110111100110100010101

+111010110111100110100010110001」

 

27桁と30桁ですが、前者の頭に「000」をつけて30桁として扱います。

30桁もの計算を、いかに行うのでしょうか・・・!?

 

後編に続きます!

 

 

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「囲碁の仕組みだけでコンピュータの基礎を作ってみた」

において、二進法の研究成果を解説しております。

図と文章で、より分かり易くなっているはずです!

ぜひお手に取っていただけたら嬉しいです!!