社会への無用のインパクトは、その除去を事業上の機会にしなければならない。
しかし、多くの場合は不可能である。
それどころか、社会へのインパクトの除去はコスト増を意味する。
外部コストとして社会が負担していたものが、企業のコストになる。
したがって、同業他社が同じルールに従わなければ競走上不利になる。
同じルールの受入れは、規制つまり何らかの公的権力の行使によってのみ実現される。
コスト増なくしてインパクトを除去できない場合には、最小のコストと最大の利益をもたらす規制の方法を他に先んじて検討することが、マネジメント上の責任になる。
その立法化をはかることがマネジメント上の仕事になる。
これまでは、企業に限らずあらゆる組織のマネジメントが、この責任をおろそかにしてきた。
:「マネジメント 課題、責任、実践」
この文章で書かれているマネジメントは経営チームと訳したほうがいい。
組織も人も同じで、存在することで社会に対して迷惑をかけていることが多々ある。
人間が生きている限り他の生物の生存を脅かしている。
自分が存在するかぎり、やるべきことはいっぱいある。
SDGsに取組む本質がここにある。