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進行性の病は先延ばしにしても治らない

事業の定義の変革に成功したCEOは多い。

それまで高収益の高価な医薬品に集中して成功していたメルク社のCEOは、大衆薬の流通会社を買収することによって、事業の定義の変革に成功した。

そのCEOは、前の定義でうまくいっているときに、その変革を行った。

われわれは、奇跡を起こす人に頼って陳腐化した事業の見直しを行うことはできない。

実際に奇跡を起こした人たち自身が、カリスマ性や未来予測の類を強く否定している。

彼らは診断と分析から始める。

彼らは、目標の達成と急速な成長には、事業の定義の見直しが不可欠なことを知っている。

予期せぬ失敗を部下の能力や事故のせいにせず、システムの欠陥の兆候と見る。

予期せぬ成功を自らの手柄とせず、自らの前提に変化が生じていると見る。

彼らは、事業の定義の陳腐化は、進行性の病、しかも生命にかかわる病と見る。

彼らは、外科医の昔からの原理すなわち決断の原理を知っている。

それは、進行性の病は先延ばしにしても治らない。

思いきった措置が必要であるという原理である。

:「未来への決断」

 

自ら考え、行動することをしないかぎり、進行性の病である陳腐化の道は必然である。

生き物であり考える力を与えられている人間にとって、老いという進行性の病があるがゆえに、自らの健康を考え、行動することは必須である。

また、組織の場合も同じである。

組織の健康を考え、行動することは必須である。

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